米国の独立記念日(7月4日)に「敵対国」キューバにいます…。

2015年と2016年に引き続き、2017年も米国の独立記念日に因む記事の投稿です。今回は米国に敵対するキューバでこの日を迎えています。

1976年7月4日に独立した米国は、世界における民主主義と資本主義のリーダーを自認し、諸外国にも自国が掲げる理念を広めようとしてきました。トランプ大統領も、最近の演説で、キューバにおけて複数政党による民主的な選挙が実施され、国民の自由な経済活動が保証されるべき(=社会主義の放棄)と主張しました。

トランプ政権による対キューバ政策の見直し!今後もどっちもどっちの奇妙な関係が続きそうです…。

これに対してキューバの一般の人々は、どう考えているのでしょう。トランプ大統領の言うことは最もと考える人もいると思いますが、あの様なリーダーを生み出す米国の民主主義という制度に懐疑的になっている人も多いと思います。キューバでは、社会主義的な計画経済の行き詰まりにより、みんな貧乏という「平等」が実現していますが、他の開発途上国に見られる様なストリートチルドレンはあまり見かけませんし、教育と医療の無料化も何とか維持しています。国民の間の極端な所得格差、医療保険に入れず医者にかかれない人も多い米国は、キューバが目指すべき理想の国とはなり得ないかもしれません。

また、私の実感として、キューバの首都ハバナの現在の治安状況は、最近訪れた米国のNYやLA、さらにヨーロッパのパリよりもはるかにいいです。国営企業で働く人の無愛想な顔と勤労意欲の無さには辟易しますが、個人レベルで接するキューバ人の多くは、優しくて他人に対して思いやりを持っています。物が不足して、インターネットやメールもよく繋がらないキューバですが、米国のみならず日本の国民も失いつつある人間にとって大切な何か持っています。キューバ政府がトランプ政権に対して、他国を批判する前に自国の問題に目を向けろというのも、納得できる部分があります。

 

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