ハバナ市ベダード地区になぜかジョン・レノンの名が付いた公園(Parque John Lennon)があります!

週末はキューバ人向けのイベントも楽しんでいます!

上記の記事でも取り上げましたが、私たちの住むミラマール(Miramar)地区と旧市街(Habana Vieja)の間にあるベダード(Vedado)地区は、キューバの現在文化や芸術の中心地で、ハバナ大学(Universida de La Habana)、文化省(Ministerio de Cultura)、「キューバ国立劇場(Teatro Nacional de Cuba」、さらに国立バレイ団(Ballet Nacional de Cuba)」の本部などがあり、多くの芸術家が住んでいます。。

 

 

観光客でごった返す旧市街やビジネス中心のミラマール地区と違い、ベダード地区は古き良き時代のハバナの雰囲気を留め、街並みも洗練されています。

 

ベダード地区の静かな住宅街の中に、ビートルズのメンバーだった故ジョンレノン(John Lennon)の名を冠した公演があります。公園のベンチにはキューバ人の彫刻家の手によるジョンレノン像が座っています。2000年に行われたこの像の除幕式には、フィデル・カストロ氏も参加したそうです。なぜここにジョンレノンの像があるのかよく分かりませんが、反戦活動などによって米国に楯突いた彼の姿勢がキューバで評価されたのでしょうか?

 

もともと彼の像は晩年のトレードマークだった丸い眼鏡をかけていましたが、何回も盗難にあったので今は外されているそうです。

彼の最大のヒット曲「イマジン(Imagine)」の中の「You may say I’m a dreamer. But I’m not the only one.  I hope some day you’ll join us.  And the world will be as one…(人は私を夢想家と呼ぶかも知れない。でも、僕だけじゃない。いつの日か君たちも一緒になって、世界は一つになるんだ…)」という歌詞は、スペイン語に訳されて彼の像の下に刻まれています。きっと彼が目指した理想の世界のイメージが、キューバが目指した理想的な社会主義の世界とダブったのかも知れません。

ところで、このベダード地区は、ニューヨークで言うとグリニッジ・ビレッジ(Greenwich Village)のような感じです。ジョンレノン公園はミュージシャンが集まるワシントン・スクエア公園(Washington Square Park)でしょうか。実際、ジョンレノン公園では、ロックやジャズのコンサートがよく行われます。公園の横にはビートルズの有名なヒット曲「イエローサブマリン」に因んだ「黄色い潜水艦(Submarino Amarrillo)」というミュージックバーがあり、キューバ人のバンドがビートルズのナンバーを聞かせてくれます。

 

ハバナのグリニッジ・ビレッジらしく、ジョンレノン公園の周辺には、(キューバらしくない)ヨーロッパ的に洗練されたカフェやレストランがいくつもオープンしています。

 

 

そんな中でも、最近気に入っているのは「Belview ArtCafe」というカフェです。「ナショナル ジオグラフィック」の写真部長だったドイツ人カメラマンがなぜかこの地で開店した店ですが、店内には彼の作品が展示されていて楽しめます。

 

 

また、この店は、自家製パンの販売でも最近ハバナに住む外国人の間で評判になっています。私のセニョーラもインターネットで事前に注文して、最近ではもっぱらこの店でパンを仕入れています。ヨーロッパ人が本気で指導すれば、いい小麦粉が手に入りにくいキューバでもこんないいパンができるんだと感心しています。

ベダード地区は、私のアパートから自転車で20分程度なので、真夏のこの季節でも早朝なら何とか来れる距離にありラッキーです。でも、最近ではこの地区の魅力を伝え聞いた外国人観光客が、クラシックカーをチャーターして訪れる姿をよく見かけるようになりました。この地区が旧市街のような喧騒に包まれる前に、その魅力を堪能したいと思います!

ジョン・レノン公園(Parque John Lennon)とBelview Artcafeはこちらです。

 

よろしければ、こちらの記事もご覧ください。

NY (4)「ブルーノートNY(Blue Note NY)」で本場のジャズに酔いしれました。

 

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