死んでからキューバを儲けさせる男(その1)チェ・ゲバラ(Che Gevara)

キューバ革命の英雄として世界的に有名なチェ・ゲバラ(本名はエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナErnesto Rafael Guevara de la Serna)は、1967年10月9日にボリヴィアで39歳の若さで亡くなりましたが、今年は没後50年を記念してキューバのみならず、諸外国でも彼に因んだイベントが行われています。
日本でも、9月には写真展が、10月からはオダギリジョー主演の映画「エルネスト」が上映されるなど、相変わらずその人気は根強いようです。
ハバナの街では、至る所でチェの顔を見かけます。
革命広場前の内務省にあるチェのモニュメントを見るために、世界中から多くの観光客がやって来ます。
キューバ土産と言えば、チェに因んだグッズです。
この顔と「常に勝利に向かって(Hasta la Victoria Siempre)」のセリフの組み合わせが定番です。
おなじみのチェのTシャツは、これまで何枚売れたのでしょう?
ここは観光名所「カバーニャ要塞」にある「ゲバラ博物館」です。世界中のチェのファンが一度は訪れたい場所です。
入り口はこちらです。
チェがなぜ人気があるかと言えば、彼の思想や行動はもちろんですが、ルックスの良さが大きいと思います。
女性にも随分とモテたようです。
彼が執務室として使っていた部屋です。
愛用していた日本製のカメラ(ニコン)です。
愛用品の数々です。
直筆のメモもあります。
映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』の舞台にもなった最初に南米旅行をした時の写真です。
1959年の革命の年に、キューバ代表としてアジアを訪れた時の写真です。広島平和記念公園での献花(上の真ん中)や北京での毛沢東との写真などが興味深いです。
変わったところでは、「同盟国」である北朝鮮を訪れた際の演説原稿もあります。
博物館のそばには、チェが住んでいた邸宅もあり、こちらも博物館のように保存されています。
また、こちらはサンタ・クララにあるチェの霊廟です。6メートルを超える銅像の下には、1997年にボリビアで発見された彼の遺骨が、オダギリジョーが映画で演じた仲間たちの遺骨と共に納められた部屋があります。10月8日にはこちらで、チェの没後50周年を記念した行事が盛大に行われる予定です。
それにしても、チェの没後の半世紀以上に及ぶ影響力、さらに彼が観光や映画など通じてキューバにもたらし続ける富は莫大だと想像されます。死んでも彼なりのやり方でキューバ革命の推進に貢献し続ける姿は、まさに「常に勝利に向かって(Hasta la Victoria Siempre)」です!
チェの博物館がある「カバーニャ要塞」への行き方はこちらです。
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