「真のナポリピザ(Vera Pizza Napolitana)」(その9)「5 Esquinas Trattoria」はいつも観光客で賑わっています!

通算9回目の「真のナポリピザ(Vera Pizza Napolitana)」の記事です。キューバに来てからは、以下の記事で新市街地区に新しくできた「Casa Nostra」という店をご照会しました。
「真のナポリピザ(Vera Pizza Napolitana)」(その8)「Casa Nostra」キューバでついに美味しいピザが食べられる店を発見しました!
今回はハバナ観光の中心地の旧市街にある「5 Esquinas Trattoria」という店です。Esquinaは街角、Trattoriaはイタリアの大衆レストランなので、「五差路のトラットリア」という意味でしょうか。カテドラルや通りの先に見える宮殿のような革命博物館にも近いこの店は、日本の旅行ガイドブックやトリップアドバイザーなどにも載っている人気店で、外国人観光客でいつも賑わっています。
中はこんな感じで、厨房はこじんまりとしています。個人営業の店(Paladar)なので、規則により客席の数も限られています。
カメラを向けると、店のお兄さんがポーズをとってくれました。焼きたてのピザが美味しそうです。お兄さんの横に独立の英雄ホセ・マルティの肖像画が飾られているのが、いかにもキューバ的です。
さて、イタリアに本部のある協会が認定する「真のナポリピザ(Vera Pizza Napolitana)」の最低条件は以下の通りです。
その1:生地に使用する材料は、小麦粉、酵母、塩、水の4つのみ
その2:生地は手だけ使って延ばす
その3:窯の床面にて直焼きする
その4:窯の燃料は蒔ましくは木くずとする
その5:仕上がりはふっくらしていて「額縁」がある
その6:上にのせる材料にもこだわる
厨房を覗かせてもらい、「その1」から「その4」までの条件は満たしていることを確認しました。
ビールを飲みながら20分ほど待つと、最初に注文したピザの基本であるマルゲリータがでてきました。値段は4ドル(CUC)と大衆的です。
続いて…。「クアトロフォルマッジ(4種のチーズ)」を頼んだつもりでしたが、4種類の具(Estaciones)が乗ったピザが現れました。この大きさで6ドルですからリーズナブルです。上に乗っている材料は、キューバらしくほとんど缶詰物なので、「その6」の条件は満たしません。
さてお味は…。全体的にパリッとしていて、「額縁」の高さもイマイチです。したがって、「その5」の条件もみたしません。
以前にご照会した「Casa Nostra」のふっくらとして、上に乗せる材料にもこだわったピザ(以下の写真)とは明らかに差があります。どちらが「真のナポリピザ(Vera Pizza Napolitana)」に近いかと言えば、明らかにこちらです。
こちらは、日本で行きつけの「真のナポリピザ(Vera Pizza Napolitana)」協会の認定店「ラ・パーラ(La Pala)」のマルゲリータです。写真で見ても明らかに差があります。
でも、「5 Esquinas Trattoria」は観光客にとって便利な場所にある割には値段が大衆的で、パリパリのピザが好きな人はそれなりに満足できる店です。旅行ガイドブックでの評価も概ね高いです。通りの右側にある他の店に比べて、左側にあるこの店はいつも混んでいるのが人気の証拠です。
「5 Esquinas Trattoria」はこちらです。
よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
「真のナポリピザ(Vera Pizza Napoletana)」(その4)協会の認定店に通って、今年も最後までラテンな人生でした。
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