• 2015.9.4
  • 「アラカン男の独り言」深夜の街をうろつくのは「普通の子供」? はコメントを受け付けていません。

「アラカン男の独り言」深夜の街をうろつくのは「普通の子供」?

アラカンまで年をとると、自分にとっての「普通」あるいは「常識」の基準が、世の中(特に若い世代)のそれとずれてきたのかなと感じることがあります。やはり年ですかねー。

一昨日、NHKの「クローズアップ現代」で放映された番組「子どもたちの世界に何が~大阪中1遺体遺棄事件~」を観た時もそうでした。何やら、最近では「普通の子供」が深夜の街をうろついている。親と子の関係は昔より「フラット」(縦より横の関係)になっている。子供がどこにいてもスマホで確認できるから大丈夫と思っている親が増えているなど…。番組の司会者と大学の先生の話を聞いて、一体何を言っているんだろうと首を傾げました。

真夜中から夜明け前にかけては、犯罪が起きる可能性が最も高い危険な時間帯であることは世界の常識です。海外に比べて治安がいいと言われる日本でも今回のような事件が起きますし、かの有名な歌舞伎俳優が、深夜の街で役者にとって一番大切な顔をチンピラにボコボコにされたというニュースも記憶に新しいです。

私が住むパナマを含めて治安の悪い開発途上国、さらに多くの先進国でも、そんな時間帯に外をうろついている子供はすべて「普通の子供」とは見なされません。路上生活せざろう得ないストリートチルドレン、親に見捨てられた子供など、要するに、子供をまともに育てる能力も意志もない親たちの子供という意味で「普通の子供」ではないのです。

開発途上国では、経済的な事情から深夜の時間帯に働くシングルマザーの割合は日本よりも多いと思います。でも、子供との関係が縦であろうが横であろうが、親として愛する子供を危険にさらすことはできないので、大阪で事件に巻き込まれた12歳くらいの子供ならキチンと言い聞かすか、まだ小さい子供なら親族か友人か近所の人にケアを頼みます。アメリカあたりでは、子供を危険な場所にほったらかす親は処罰されることもあります。

つまり、世界の常識からすると、深夜の街を徘徊する日本の子供は、まともな親に育てられていないという意味で「普通の子供」ではないのです。

そもそも、自分の子供を危険から守るのは、親としての義務以前に、親としての本能です。話はそれますが、先日ゴルフをしていて、腕が悪いので、ウォーターハザード近くの草むらに打ち込みました。ボールを探しに近づくと、夫婦らしい2匹の水鳥が、精一杯の声を張り上げて威嚇してきました。よく見ると草むらには生まれたばかりのヒナ鳥が何匹かいて、子供を危険から守ろうと必死になっていました(ボールは諦めてロストにしました)。アフリカの大平原を群れをなして移動するシマウマやカモシカも、子供たちが群れから離れて危険な目に遭わないように絶えず気を付けています。

つまり、人間以外の動物も、子供を危険から守るために本能的に行動しています。子供を危険な場所にほったらかしてスマホで話しているような日本人は、動物としての本能も失うくらい「進化」してしまったのでしょうか?

話は変わりますが、何年か前に福岡で、酔っ払い運転の車に追突された車に乗っていた幼い子供3人(1歳、3歳、4歳)が死亡するという痛ましい事故がありました。犯人が厳罰に処せられるのは当然として、この事故でも何か割り切れないものを感じました。それは事故が深夜(確か23時頃)に起きたことです。

深夜の街は、徒歩で出歩くだけでなく、車で移動しても危険なのはこれまた世界の常識です。多くの国、特にラテン系の国では、週末の深夜の時間帯に走っているマイカーのほとんどは酔っ払い運転です。治安の悪い国では、深夜は赤信号でも完全に停止せず、悪漢に襲われないように周りの様子を見ながらすぐに発進する(つまり信号は無視する)のが常識です。

また、多くの国では、街で取り締まりにあたっている警察官もあてになりません。世界的に見れば、巡査クラスの警察官がまともなのは、アジアでは日本、韓国、台湾、シンガポール、それに西欧諸国と米国くらいです。多くの国で、最低賃金しか貰っていないような警察官は、街で「アルバイト」や「悪さ」をしています。特に、人目に付きにくい深夜の時間帯は連中にとって「かき入れ時」です。深夜の街で徘徊していて、真面目な警察官に「補導」してもらえる日本の子供は「幸せ」です。

さて、話を福岡の事故に戻しますが、外国では、真夜中に幼い子供を何人も乗せてドライブするような親はまともな親とは見なされません。1歳から4歳の子供であれば、夜は家で寝ているのが普通です。危険な時間帯に、しかも車の中で熟睡している時に事件や事故に巻き込まれては、何が起きたか分からず反応のしようがありません。

誤解の無いように言えば、お子さんを亡くされたご遺族の方々には心からお悔やみ申し上げます。でも、日本で子供を持つ親がこのようなケースを教訓としないと、今後も同じような事件や事故は必ず起こります。

以上、地球の裏側から日本の現状を憂いている「アラカン男の独り言」でした。

 

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る