France(Paris)旅行(4)パリではジョエル・ロブションの世界(Le Monde de Joel Robuchon)を気軽に堪能できます。

セーヌ川で遊覧船観光を楽しむセニョーラは、パリの街にすっかり魅せられてた様子です。
今回のパリ旅行では、フレンチの巨匠で、世界中に星付きレストランを有するジョエル・ロブション氏の店に行くことにしました。
ちなみに、同氏の店は日本にも何軒かあります。2015年でミシュランの星が付いているのは、東京の恵比寿ガーデンヒルズのお城の中にある「ガストロノミー・ジョエル・ロブション」(3つ星)、同じくお城の中にある「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」(2つ星)、そして六本木ヒルズの中にある「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」(2つ星)の3軒です。
さらに、ジョエル・ロブション氏の店は高級系とカジュアル系に分かれます。日本にある「ガストロノミー・ジョエル・ロブション」は高級系の中でも最高峰です。
パリには、今回行った凱旋門の近くの店とサンジェルマン地区の店の2軒がありますが、いずれも2つ星のカジュアル系です。
日本にもある同氏のレストランになぜパリで行くのかというと、日本では予約を取るのが困難だからです。特に、コスパを重視する私が行きたいランチタイムに予約するのは大変です。ちなみに本場のパリでトライした今回は、当日の朝に電話で簡単に予約できました。
さて、予約した「ラトリエ デゥ ジョエル ロブション エトワール(L’Atelier de Joël Robuchon Etoile)」を目指します。凱旋門からシャンゼリゼ通りに向かって右側にある「Publicis drugstore」というビルの中にあります。
フロアー階に入口があって、レストランは地下1階にあります。
ミシュランガイドのマスコット「ビブ・グルマン」の看板も掲げらています。
店の中は黒と赤を基調としたインパクトのある内装です。また、カウンター方式のこの店の作りは、同じ時期にオープンした六本木の「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」と全く同じです。シェフやサービススタッフとお客が会話をはずませながら、気軽にフランス料理を楽しめます。和食以外のカウンター席のレストランでミシュランの星を獲得しているのは、ジョエル・ロブションの店とマンダリン・オリエンタル東京の「タパス モラキュラーバー」 くらいしか知りません。
さて、この日は午前中にゆっくりと観光やショッピングを楽しんだので、遅い時間帯の14時に席を予約しました。予約の時間より少し早く着いたので、待合スペースで席が空くのを持ちました。ミシュランの星付きの店に気合を入れて臨むため、朝食後は何も食べていないので、もう腹ペコです。
席に案内してもらうと、早速、お店オススメのグラスワインをいただきます。カウンター席のためか、この店のお客さんは、ほとんどカップルかお一人様です。この店、夫婦や恋人同士で利用するにはいいところですね。ところで、この人の連れはどちらに?
カジュアルな店なので、カラフルなイラストが描かれた紙のランチョンマットがセットされています。この店のパンも美味しいです。
さて、注文は一番安いランチコース(44ユーロ)と決めていました。前菜1品、主菜1品にデザートが付きます。アラカン世代にはちはょうどいい量です。また、値段的には、日本の2つ星のジョエル・ロブションの店のランチと同じレベルです。二人で前菜を2品(肉系と魚系)、主菜を2品(肉系と魚系)、さらに2種類のデザートを頼んでシェアーすると、一人で6種類もの品を楽しめてコスパも抜群です。カウンター式のカジュアルな店なので、お互いの皿を交換したり、突っ付き合ったりしても全く問題ありません。
前菜の前にアミューズが来ました。カウンターの向こうにいるスタッフのお兄さんに聞けば、フォアグラのムースだそうです。ちなみにこの店、フランス語のメニューしか用意してありませんが、英語が通じるので心配ありません。東京の店に3年いて、奥さんが日本人だというお兄さんは、日本語を流暢に話しました。
前菜の帆立のソテーです。見た目も味もまさにミシュランです。
同じく前菜のファアグラ入りテリーヌです。濃厚感とサッパリ感の絶妙なバランスがいいです。
魚系のメイン、鱈のキノコスープ煮です。椎茸も入って和風のテイストです。
肉系のメイン、ヒレ肉にわさび醤油風味のソースがかかって、これも和風テイストです。ジョエル・ロブションのこの店は、フレンチと和の究極の融合です。
メイン料理には、濃厚なクリームポテトが付きます。ちなみに、日本の定食屋のライスや味噌汁みたいに、この品はお代わり自由です。
デザートは、この季節にちなんで、落ち葉をあしらったチョコレートムース(底はアイスクリーム)です。
もう一つのデザートは、トロピカルフルーツのアイスクリーム和えです。
食後のコーヒー(エスプレッソ)には、フィナンシェとチョコレートが付きます。最後の一品までハズレがありません。
ミシュラン2つ星のレストランで、これほどコスパがよく、かつ気軽にフレンチを楽しめる店は他に無いと思います。本場のパリでジョエル・ロブション流ガストロノミーの真髄に触れました。
ジョエル・ロブションの店であっと言う間に2時間以上を過ごすと、もう夕方です。腹こなしのためにシャンゼリゼ通りを散歩しました。有名な老舗カフェの「フーケ( Fouquet’s )」(左側)と「ルイ・ヴィトン」の本店(右側)が見えます。
シャンゼリゼ通りのマロニエの落ち葉を見て、先ほどのレストランで堪能したデザートを思い浮かべました。
ホテルで少し休んだ後、夜にまたシャンゼリゼ通りに来て、「リド(Lido)」のナイトショーを鑑賞しました。
シャンパンを楽しみながら開演を待ちます。「リド」のショーについては別途記事にします。
(この記事はパナマで書いています。11月5日にパリからリスボンに向かったので、昨日13日の夜にパリで起きたテロ事件には遭遇しませんでした。なお、犠牲者の方には、心からお悔やみ申し上げます。)