キューバが生んだ世界的なジャズ・ピアニストチューチョ・バルデス(Chucho Valdés)のコンサートに行ってきました!

キューバが生んだ世界的なジャズ・ピアニストであるチューチョ・バルデス(Chucho Valdés)の、ハバナでの一夜限りのソロ・コンサート(Un Concierto Unico)に行ってきました!

写真はキューバのGranma紙より引用しました。

 

実は、私、チューチョ・バルデス(Chucho Valdés)についてはそれほど詳しくなかったので、こちらのサイトで事前情報を得ました。

キューバンジャズの生ける伝説、ピアニスト、チューチョ・バルデス、75歳。そして自身が結成した最強のキューバンジャズ・グループがイラケレ(1973年結成)。現在、結成40周年を祝うコンサートを世界各国で行っている。本作は、フランスのマルシアック・ジャズ・フェスティバルでのライヴを収録した2015年最新アルバム。若い世代のミュージシャンを中心とした、圧倒的な演奏力を誇る、現在のバンド、アフロ・キューバン・メッセンジャーズを率いてのパワフルなライヴ・ステージの模様が丸ごと収録。ホーンセクションが高らかに鳴り響く、イラケレの代表曲でもある「Juana1600」からスタート。既に最高潮の盛り上がり。その他自身のアルバム『Border – Free』(’13)からのナンバー(M3,4)から、2010年のナンバー(M6)まで、現在進行形としてのキューバンジャズの神髄を存分に味わえる! 音源と同内容のDVDは、その動きの中にチューチョ・ヴァルデス・セッションの魅力を直視できる、ファン必見のステージ!!

コンサートは、バレイやオペラの鑑賞ですでに何回か訪れている「アリシア・アロンソ・ハバナ大劇場(Gran Teatro de La Habana “Alicia Alonzo”)」で8月12日に行われました。

8時30分の開演のずい分前から多くの人が訪れています。この日はキューバ人向けに入場料が安く抑えられていたせいか、いつもは外国人観光客が多いこの場所ですが、当日はキューバ人の観客で一杯になりました。

 

ラテンアメリカの例外国であるキューバらしく、コンサートはほぼ定刻に始まりました。

オリジナルとスタンダードの曲の演奏を織り交ぜ、さらにその間に観客とのトークがあり、ソロでこれだけ会場を盛り上げるのはさすがです。

1時間半で15曲、天才ピアニストの圧巻の演奏で、あっという間に時間が過ぎました。

コンサート翌日のこちらの新聞(Granma紙)も、「チューチョ・バルデスの世界は無限に広がっている(El reino de Chucho Valdés se extiende hasta el infinito.」との記事を掲載し、彼の演奏を絶賛していました。

Concierto de Chucho Valdés, en el Gran Teatro de La Habana Alicia Alonso. Foto: Ismael Francisco/ Cubadebate

 

さて、この日のチケットですが、セニョーラが一週間前にキューバ人のファンに混じって1時間以上も列に並んで、やっと4階の2席を手に入れました。キューバではネット販売のシステムがなく、コンピュータシステムも使わずに全て手作業で売られるため、たまにダブルブッキングがありますが、幸いこの日は大丈夫でした。

ところで、この日のチケット代ですが、私たちは居住者でキューバ人と同じくキューバペソで払えるため、一人10ペソ、日本円でなんと50円以下でした。週末に世界的に有名なミュージシャンのコンサートを、夫婦二人で合計100円以下で楽しめるというのは驚きです。ますますキューバという国が分からなくなりました。

ちなみに、チューチョ・バルデス(Chucho Valdés)は10月に日本に行き、ブルー・ノート東京で同じく有名なキューバ人ピアニストであるゴンサロ・ルバルカーバとデュオでコンサートをするそうですが、興味のあられる方はぜひ行かれるといいとと思います。ただし、チケットは9000円だそうです。以下はブルー・ノート東京のHPからの引用です。

 

キューバが生んだ天才ピアニスト2人 
チューチョとゴンサロによる夢のデュオ、希少なクラブ公演!!

キューバが誇るカリスマ・ピアニストふたりの、日本初共演がついに実現する。チューチョ・バルデスとゴンサロ・ルバルカバのデュオだ。チューチョは’70年代に伝説のグループ“イラケレ”で世界制覇。近作『Border-Free』のタイトル通り、ジャンルやカテゴリーを超越した活動を続けて現在に至っている。ゴンサロは’90年のスイスのモントルー・ジャズ祭出演で国際的にブレイク。恩師のひとりであるベース奏者チャーリー・ヘイデンに捧げたアルバム『Charlie』もロングセラーを続けている。先日ハバナで開催された「インターナショナル・ジャズ・デイ・グローバル・コンサート」でも満場を魅了した白熱のデュオ・パフォーマンスを、心から楽しみにしたい。

 

 

よろしければこちらの記事もご覧ください。

「アリシア・アロンソ・ハバナ大劇場(Gran Teatro de La Habana “Alicia Alonzo”)」はキューバの文化・芸術の殿堂です!

「ブルーノート東京(Blue Note TOKYO)」真冬の夜に轟く灼熱のラテン・ジャズを堪能しました。

NY (4)「ブルーノートNY(Blue Note NY)」で本場のジャズに酔いしれました。

 

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コメント

    • mikalita
    • 2017年 10月 27日 11:18am

    こんにちは。
    ハリケーンの記事にコメントしましたmikalitaです。
    私もチューチョの東京公演、行って来ました。
    9000円でしたが、ルバルカバとともに、それだけの価値がある素晴らしい演奏でした。
    でも、50円で聴けたなんて、本当にウソのようです。
    しかも会場が、また素晴らしいAlicia Alonzoで。羨ましいです。

    滞在中にブエナビスタは聴くことができたのですが、オマーラが聴けなかったのが残念。
    オマーラもご覧になったのですよね?本当に凄いです。
    もう一度、行く予定ではいるのですが、オマーラにも是非会いたいです。(急がなくっちゃ)

    また、いろいろ情報載せてくださいね。

    • コメントありがとうございます。
      オマーラとチューチョは何年か前に東京で共演しているようですが、彼女が生きているうちにもう一度実現すれば日本のファンにとっては嬉しいですね。
      高齢の彼女ですが、まだまだ海外での公演やキューバ(Hotel Nacional)の舞台に立つことに意欲的です。
      よろしければ、以下のサイトをご覧ください。

      http://oncubamagazine.com/culture/omara-portuondo-the-woman-i-am/

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