キューバは、旅行するのと生活するのでは大違いの国です。(その12)日本からキューバに戻って感じること…。

日本での束の間の休暇を終えてキューバに戻り、翌日からまた食料品を求めて自転車で買い出しです。アパートのそばの道端に誰かが馬を止めていているような景色は東京では決して見られません。

いつもお世話になっている農産物市場に着くと、いつもの闇市オヤジが声を掛けてきました。この日は、配給品のジャガイモを「特別価格」で融通してもらいました。キューバでは手に入るもので料理するしかありません。これでなんとかカレーくらいは作れそうです。

この日は、大好きなフルーツが沢山出回っていてほっとしました。こんな安堵感は日本では経験できません。キューバに長く居ると、こんなサバイバル感を心地よく感じるようになるから不思議です。

便利な日本からキューバに戻ると、両国民は同じ人間なのに全く別の世界に生きていると実感します。日本では、たまたま毎年恒例のiPhoneの新型モデルが発売されましたが、雨にも拘わらず多くの人々がこれを手に入れようと大行列を作っていました。資本主義社会では、生産者はより技術的に優れて付加価値の高いものを供給することを強いられ、消費者はこれを手に入れるべくあくせく働いて金を稼ぐことを強いられます。スマホや車など、モデルチェンジと称する進化の成果を手に入れることが人間の幸せと考えられているようです。

一方、キューバでは半世紀以上前のモデルの車が未だに利用されています。人々はある物で満足して生きるしかなく、あくせく働いている様子はありません。どちらの国の国民が幸せなのか…。

 

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キューバは、旅行するのと生活するのでは大違いの国です。(その6)キューバは貧しくて不便ですが、何故か居心地の良さを感じる国です!

キューバは、旅行するのと生活するのでは大違いの国です。(その11)今週末も闇市場にお世話になっています。

 

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