• 2015.10.3
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タクシー業界に風穴をあけるウーバー(UBER)の配車サービス

最近日本に帰るたびに感じていますが、タクシー(正確に言うとタクシーの運転手)のサービスが一昔前に比べて格段によくなっています。バブルの頃の近距離お断りや、行き先を言っても返事すらしない運転手というのは少なくなりました。支払いも現金のみならず、クレジット、デビット、PASMOなどのカードも使えます。カーナビのお陰で運転手が迷って料金がかさむこともなく、空港と都心などはお得な定額料金で走るタクシーも多いです。これも、景気が低迷してひと頃より利用客が減ったのと、最近の競争原理の導入のお陰でしょうか…。

 

同じことは、7月にスペインのマドリードを旅行した時も感じました。世界的に見て、ラテン系の国のタクシーというのは、車内が汚い上に運転が荒くて、ボッタクリも多いですが、この傾向は変わりつつあります。マドリードでは、流しのタクシーの車内は綺麗で、完全にメーター製で、市内と空港の定額料金制も定着していました。

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マドリードのタクシーはみんな「白タク」ですが、明朗会計です。

 

タクシー業界の最近の状況でさらに感心したのは、「ウーバー(UBER)」というアメリカ発のタクシー配車システムです。7月に日本に帰った時に、都心に住む息子が利用していて、すごいシステムが出てきたものだと思いました。

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2009年にアメリカで生まれた、スマホアプリを使ったタクシー配車サービスです。現在では世界54カ国、250都市以上でサービスを展開しており、日本(東京)にも2013年11月に進出しています。

UBERの特長は、タクシーの配車(呼び出し)から料金の支払いまで、全てスマホアプリ上で完結すること。スマホの地図上で乗車したい場所を指定してタクシーを呼び出し、乗車。降車時の支払いは事前にアプリに登録したクレジットカード情報を元に手軽に決済処理できるため、金銭のやりとりが発生せずに利用することが可能です。

 

実際に、都心に住む息子のアパートから羽田空港まで利用しました。アプリ上の到着予定時間ちょうどに、頼んだボックスカータイプのタクシーが到着し、料金も事前の見積もり通り、名前と顔出しをしている運転者さんのサービスもいいです。息子の話では、レクサスなどの高級車で迎えにに来てくれることもあるそうです。

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こんなシステムは大いに普及してもらいたいですが、先日たまたまCNNを見ていたら、ブラジルのリオでは商売がうまくいかないというニュースが流れていました。

確かに、社会が効率的に回っていないところではこのシステムの普及は難しいですが、タクシー運転者が強盗に変身することがある開発途上国では、運転手の身元がはっきりしていれば利用するメリットがあると思います。ウーバーはすでにパナマにも進出しているようなので、今度機会があれば試してみたいです。

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パナマ市の流しタクシーはNYと同じく「イエローキャブ」です。街中やたらと多くのタクシーが、デタラメな運転をして走っています。この車は追突されたのか、サランラップで「応急手当」をして走っています。こんな車でも運転できるのが、開発途上国の特徴です。パナマでもウーバーが普及すれば、少しは状況が改善されると思います。

 

 

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