ファストフード文化の進出を阻むラテン諸国のバルとカフェ文化

昨年は、スペインフランスポルトガルとヨーロッパの元祖ラテンの3カ国を訪問しましたが、経済のグローバル化の進展によって、どこの国にもマクドナルドに代表される米国系のファストフード店が進出していました。

でも、最近、スペインのEAEビジネススクールが発表した「2014年のファストフードへの支出に関する研究」(EAE Business School presenta el Estudio El gasto en comida rápida 2014,)というレポートを読んで、面白いなと思いました。

このレポートによると、世界中で一人当たりのファストフードへの年間支出額が最も多い国は、日本、米国、オーストラリアであり、それぞれ221ユーロ、198ユーロ、174ユーロとなっています。スペインではわずか40ユーロであり、これらの国の4分の1か5分の1になっています。イタリアはスペインよりもっと少ないそうです。

Los que más comida rápida consumen en el mundo son los japoneses, estadounidenses y australianos, con cifras de gasto en comida por persona de 221,35€, 197,94€ y 173,66€ respectivamente. ・・・España muestra las cifras más bajas de Europa tras Italia, con un gasto en comida rápida por habitante de 40,08€. Los españoles consumen 5 veces menos comida rápida al año que japoneses y estadounidenses. 

ヨーロッパのラテンの国で、人々がファストフードにあまり金を使わない最大の理由は、ファストフード店に対抗する圧倒的な数のバルやカフェの存在でしょう。実際、これらの国の街では、○○も歩けばバルかカフェに当たります。人々は、仕事の行き帰りや散歩がてらにこれらの店によって、ゆっくりと時間をかけて酒やコーヒーさらにおやつや食事を楽しんでいます。一人客、夫婦や恋人同士、さらに少人数のグループは見かけますが、なぜか大人数のグループはあまり見かけません。街の景色をぼんやりと眺めてもいいし、仲間内で会話をしてもいいし、それぞれの客が自分のペースで勝手に楽しんでいます。こんなラテンの街の雰囲気がたまらなく好きですね〜。バルやカフェ文化が永遠に栄えて、画一的なファストフード文化の進出を阻んでもらいたいです。

 

スペインのマドリードの街

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フランスのパリの街

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ポルトガルのリスボンの街

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