「ビリギャル」主人公の後輩が元気をくれる映画でした。

9月6日日曜日の早朝に羽田着、12日土曜日の深夜(飛行機の出発は13日の0時)に羽田発という出張旅行が終わりました。

わずか一週間の日本滞在でしたが、秋雨前線、台風(熱帯低気圧)、その後の雨雲の停滞で50年に一度という大雨を体験しました。「これまでに経験したことが無い降雨量」、「命を守る行動をとってください」とか、気象庁の担当課長の方が連日国民に注意を呼びかけていました。雨季で毎日雨が降るパナマから東京に行って、まさかパナマを上回る大雨を体験し、各地の洪水被害のニュースを聞くとは思いませんでした。おまけに、12日土曜日の朝にホテルで荷物をまとめていたら、ドカンと地面から突き上げるような地震を感じましたが、東京では場所によっては震度5弱を記録したと聞きました。日本は常に自然の脅威にさらされている国であることを改めて実感しました。

 

さて、13日の深夜0時過ぎに羽田を出発し、飛行機の中で日本でGWに公開されてヒットした「ビリギャル」をビデオで鑑賞しました。

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飛行機の中で酒を飲みながらのビデオ鑑賞は楽しいですね。「ビリギャル」の英語タイトルはなぜか「Flying Colors」です。

 

なお、「ビリギャル」の公式サイトはこちらです。→ http://birigal-movie.jp

プロモーションビデオはこちらです。

 

さて、映画は、素行不良のギャルで、高校2年生で小学4年生程度の学力しかなかった少女(さやか)が、塾講師(ネタ本の原作者坪田さん)の指導を受け、1年間で学力偏差値を30から70まで上昇させて慶應義塾大学に現役合格するという「実話」に基づいたストーリーを描いています。

以下、ネタバレしないように感想とコメントを述べます。

「プロフィール」の通り、実は私、慶應義塾大学(経済学部)の出身です。この映画の主人公(さやか)は、学部は違いますが大学の後輩になるんですね。さやかが塾の講師に「慶應は私学の雄で、イケメンが一杯いる」と言われて受験を決意するシーンでは思わず笑いました。実際には、昔も今もあまりイケメンはいません…。

♥私が40年前に経済学部を受験した際も、入試科目は、英語、数学、社会(私は世界史を選択)に加えて、「小論文」の配点割合が大きかったと記憶していますが、この伝統は今も変わらないようです。また、小論文では、自説のみならず他説も織り交ぜて議論を展開するというコツも、昔も今も変わらないようです。

♥主人公は名古屋にある中高一貫の女学校に通っていますが、一応中学受験を経験しているので、学力が小学4年生レベルというのは映画向けの誇張でしょう。実際には、両親も子供の教育に熱心で、主人公も集中力や要領の良さなど受験に必要な素質は備えていたと思います。主人公が合格した総合政策学部は私の時代にはありませんでしたが、英語と小論文、さらに受験者の個性を重視して選抜試験を行うようですので、本人がその気になれば、短期集中型での挑戦がしやすい学部だと思います。

♥主人公役の有村架純は、ギャルから真面目な受験生役までうまく演じています。また、塾講師役の伊藤淳史は、かつて伊東美咲と共演したテレビドラマ「電車男」のイメージが忘れられませんが、個性的でコミカルな役柄を演じられる名優だと思います。

♥主人公は、3人兄弟の長女ですが、父親役の 田中哲司、さらに日本行きのフライトで観た「愛を積む人」にも出演していた母親役の吉田羊の演技も光っています。この映画は別の角度から観ると、親は子供といかに向き合うかという家族ドラマです。

♥映画の中のフィクションとはいえ、目標達成に向かってひたすら突き進む若者のエネルギーは羨ましく、また、自分の青春時代を思い出させてくれる映画で、なんだか元気をもらった気分になりました。

 

さて、「ビリギャル」のビデオを見終わり、一寝入りするとLAが近づいてきました。羽田発の深夜便は10時間近いフライトでも一回しか食事が出ませんが、ビジネスクラスとはいえ、この朝食は豪華で楽しめました。

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13日の深夜0時過ぎに羽田を出発しましたが、時差の関係で、ロサンゼルス(LA)には前日の12日の夕方に着きました。

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LAの国際線ターミナルで入国、税関審査を受け、荷物を再度チェックインしました。3時間後には出国するトランジット客なのに、なんでこんな面倒な手続きが必要なのか、いつも疑問に思います。中南米方面に向かう全てのトランジット客が迷惑している米国のこのシステムは、何とか変えてもらいたいですね。狭い飛行機の外に出て、カリフォルニアの乾いた空気を吸いたくなったので、パナマ行きのCOPA航空が出ている6番ターミナルまで10分くらい歩いて移動しました。

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こうして、本日(13日)の朝6時半ころにパナマに到着しました。

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パナマ市のアパートに戻ると、いつも通り相棒が迎えてくれました。

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