• 2016.1.30
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日銀の「マイナス金利」導入に乗じてFX(外国為替証拠金取引)市場に参入しました !

(パナマに夏=乾季がやって来ました。)

先月12月22日配信の記事『「米連邦準備理事会(FRB)による利上げ」久しぶりにFX(外国為替証拠金取引)で大儲けと思いきや?』で、私のFX市場への参入戦術について語りました。

この方法とは、年に数回だけですが、確実に勝率が高いと判断した場合のみにまとまった資金を投入し、逆指値注文を使って為替市場に参入する手法です。相場が自分の予想通りに動かない場合は直ちに撤退し、予想通りに動いた場合は早めに最小限の利益を確保して、うまくいけばさらに利益を伸ばすという戦術です。

FX市場に参入するチャンスは年に数回しかありませんが、先月に引き続き今月もやって来ました。1月29日(金)15時30分に予定された日銀総裁による今後の金融政策に関する記者会見です。

この日は、日銀による今後の追加金融緩和策として、日本では史上初となる「マイナス金利」が導入されるのではとの憶測が流れていました。

ちなみに、「マイナス金利」とは、中央銀行が政策金利をゼロ%よりも低い水準にする政策で、民間銀行が中央銀行に預け入れる預金の金利をマイナスにするのが一般的です。民間銀行は日銀に資金を預けると、金利を支払う必要が出てくるため、民間企業への融資や有価証券の購入に資金を振り向ける効果があると見込まれています。中央銀行が供給した資金を「実体経済」に回りやすくする狙いがありますが、個人や企業が民間銀行に預ける預金金利をマイナスにするわけではありません。欧州ではスイス、デンマーク、ドイツなどの中央銀行、さらにユーロ圏を統括する欧州中央銀行などでも導入されています。

日銀総裁の記者会見では、事前の憶測通り、2月16日から政策金利が現在の0.1%からマイナス0.1%に引き下げられることが発表されました。金融緩和のための措置なので、今後は市場でドルに比べて円の流通量が増えるので、需要と供給の法則が働いてドルの価値が上がり円の価値が下がります。「マイナス金利」政策の発表直後からセオリー通りドルが118円台の半ばから121円台の前半まで3円近くも急上昇しました。つまり、急激なドル高(円安)が進行しました。

USD_JPY_ONE_HOUR_BID[1]

 

さて、これからは今回のFXの取引の話です。日本時間の1月29日(金)15時30分は、14時間遅れているパナマでは、同日の1時30分です。私は平日は働いているため、そんな時間は起きていないため、前日の夜23時頃に119円でドル買いの逆指値注文をして寝ました。今回は予想通り市場が動いたとして1円位の値幅で儲けられればいいと思ったので、120円でドル売りの自動の決済注文をしておきました。29日の朝、いつも通り5時過ぎに起きて取引のチャートを覗くと、想定通りの取引が終了していました。すなわち、119円で買ったドルを120円で売ったので、差し引き1円程度の値幅で儲けました。上述の通り、ドルは121円以上まで上昇したので、結果的には2円以上の値幅で儲けるチャンスを逃しましたが、リスクを避ける私の戦術ではこれで満足です。今回も有効だった私の「逆指値注文」についてさらに知りたい方は、こちらをご覧ください。

それにしても、FXのチャートで逆指値注文をする数分の手間だけで、短時間でこんなに儲けられる金融市場の仕組みは恐ろしや〜。なお、こんな世界にどっぷりと浸かっている連中の映画を観たい方は、こちらの記事をご覧ください。

 

今回の「マイナス金利」の導入は、年明けからの中国経済の減速や原油価格の値下がり等の影響で株価が大きく値下がりしていること、日銀が目標としている水準(2%)まで物価が上がらないこと、さらに再び円高が進行していることなどから、 日本経済の先行きへの不安が強まったことが背景にあると思います。カンフル剤の使用で、一時的に円安になり、株価も上がりました。低迷していたソニーの株は一瞬で600円以上も上昇しました。でも、この値上がりは、かつてのウォークマンやプレイステーションがヒットした頃の値上がりではなく、実体経済の改善を伴わない単なるバブルなので、また近いうちに弾けそうですね…。また近いうちに株価の下落と円高がぶり返すでしょう。

 

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