Good Morning Panama / Buenos Días Panamá / おはようパナマ(9) Greece Will Never Collapse. ギリシャは決して崩壊しません!

 7月13日、パナマ市の夜明けです。アパートの下にあるプールサイドで、久しぶりに出た綺麗な朝日を撮影しながらこの記事を書いています。

さて、ギリシャ問題国民投票の翌日の6日に私が予想したとおりの展開になりました(おかげ様でこの記事には世界中から多くの方にアクセスいただきました)。国民投票でEU側に「そんな厳しい案は飲めないよ」と、とりあえずNOを突きつけ、でもこれで勘弁してくれと(実行性に疑問がある?)対案を示し、EU側は「しかたがないな。でも、反省しているみたいだから、今回は(も)許してやるか・・・」というパターンです。私だけでなく、スペインやイタリアなどギリシャと同じ問題に直面しているラテン系諸国の政府もこの展開を予想していたと思います。次のシナリオとしては、今後もギリシャはあまり自助努力しない(できない)と思いますので、将来今と違う政権が出来た頃にまた同じ問題がぶり返すと思います。具体的には、「出来もしない約束をしたアイツ(現在の首相)が悪かった。でも今度はこれで勘弁してくれ・・・」というシナリオです。なお、ギリシャ問題の一応の「解決」により、今週は株高とユーロ高になるかと思います。今週末にヨーロッパに旅行する私にとっては運が悪いです(先週旅行していれば・・・)。私もギリシャの若手イケメン首相にまんまとやられました。

日本ではあまり報道されていませんが、先週はアルゼンチン出身のフランシスコ・ローマ法王がエクアドル、ボリビア、パナグアイを訪れ、各国で歓迎を受けました。CNNのスペイン語チャンネルであるCNN Españolも連日長時間の番組を組んで報道していました。特に最後の訪問国であるパラグアイのカアグアスで11日に行われた野外ミサには、隣国のアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイなどからも大統領を含めて多くの人が参列し、なんと100万人規模の集会となりました。日本では、あのGLAY(グレイ)でさえ野外ライブでどんなに頑張っても20万人程度ですから、その影響力はすごいです。隣国から出席した大統領はどの人も最近はパッとしませんが、ラテンアメリカの多くの国民は自国のトップよりもはるかに信頼できる精神的な支柱としてローマ法王を尊敬しているようです。

メキシコからはラテン的な楽しい(?)ニュースです。メキシコ政府は12日、各国を舞台に暗躍する麻薬密売組織シナロア・カルテルの元首領で、世界的にも最重要の麻薬犯罪者とされているグスマン受刑者がメキシコ市郊外の刑務所を脱獄したことを明らかにしました。グスマン受刑者は2001年にも、洗濯物用のカートに隠れて脱獄に成功し、昨年2月に再逮捕されていたそうです。今回の2度目の脱獄では、何とシャワー室の地下に長さ約1.5キロのトンネルを掘り、近くの工事中のビルから脱出したらしいです。今回脱獄した刑務所はメキシコでも最高度の警備体制を敷いており、あのパビヨンが脱出した南米の孤島よりもはるかに脱獄が困難なはずですが、不可能を可能にしてしまうのがラテン社会のすごいところです。ラテンアメリカでは、各界の大物は塀の向こうでもそれなりの待遇を受けるのが普通です。グスマン受刑者も刑務所内では大物に相応しい生活をしていたと思われ、彼自身が通気孔や照明や移動用のレールまで完備されたトンネルを掘ったとは考えられません。きっと、刑務所内の誰か(おそらく複数)が今後の「見返り」を約束してもらって、外部の人間とつるんで協力したに違いありません。ラテンアメリカの刑務所と言えば、かつてブラジルの女性刑務所で開催されていた女囚によるミスコンテストのニュースを思い出します。ラテンアメリカからは、今後もこのような楽しいニュースが届くことを期待しています。

さて、日本からの楽しいニュースは、あの大塚家具の経営にまつわる父と長女の確執です。何が面白いかというと、最近の大塚家具のコマーシャルの内容です。現在の女性社長が若い頃はこんな感じだったかなという女の子(髪型もそっくり)が店舗を訪れ、父がご迷惑をおかけしていますみたいな展開になります。興味がある方はぜひリンクを開いてご覧下さい。それにしても、日本にもこんなユーモア感覚のある経営者が現れたのは嬉しいニュースです。私を含めて、古い世代は早く第一線から身を引きましょう!

では、今週も皆さんにとってよい週でありますように!

 

IMG_2685

あっ!もう夜が明けた。週末に遊びすぎて、今日は寝坊しちゃったよ。

 

 

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る