Bob Dylan(ボブ・ディラン) フォークとロックを融合したこの男は凄いぞ!

今日は、1941年生まれのアメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディラン(Bob Dylan)について語ります。

いきなりですが、アメリカの有名雑誌「ローリング・ストーン(Rolling Stone)」、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」として以下を選出しています。

1位  The Beatles  ビートルズ

2位  Bob Dylan ボブ・ディラン

3位  Elvis Presley エルヴィス・プレスリー

4位  The Rolling Stones ローリング・ストーンズ

 日本では、1位、3位、4位の入選は納得されても、2位のコイツは誰だ?と思われる方も多いかと思います。

1941年生まれのボブ・ディランは、先日取り上げたローリング・ストーンズビートルズと同じく、ロックの創世記である1960年代の当初から本格的なレコーデイング活動を開始しています。ただし、ロックではなく、フォークソングの歌手として…。

アコースティックギター(アコギ)とハーモニカを奏でながら、反体制志向で歌う彼のスタイルは、その後生まれた多くのアーティストに大きな影響を与えました。日本でも、フォークブームの先駆け、高石友也、岡林信康、高田渡、さらに新宿西口のフォークゲリラから、今なお現役の吉田拓郎、井上陽水、泉谷しげる、長渕剛、山下達郎あたりまでも彼の影響を受けています。

ボブディランはシンガーソングライターですが、そのダミ声から歌手としてはイマイチである点が、日本での人気が今ひとつ盛り上がらなかった理由かもしれません。彼が作った「風に吹かれて」「時代は変わる」などフォークの名曲は、ピーター・ポール&マリー等のカバーで人気を博することになります。

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プロテスタントソングを歌うカリスマ的なフォーク歌手であったボブディランが、1964年のニューポート・フォーク・フェスティバルで突然アコギをエレキギターに持ち替えて登場し、従来のフォーク愛好者のブーイングを浴びたエピソードは有名です。そして音楽史的には、この瞬間からフォークとロックの融合が始まったとする説が有力ですし、実際、ブルース・スプリングスティーンなど多くのアーティストやグループに影響を与えています。

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私、1978年にボブディランが初来日した時の武道館コンサートに行きましたが、昔のフォークの名曲から、その後のロックジャンルのヒット曲である「ミスター・タンブリン・マン」「ライク・ア・ローリング・ストーン」などを聴き、彼の音楽家としての幅の広さに感激したのを覚えています。

その後は、紆余曲折はありましたが、発表するアルバムや歌がグラミー賞やアカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞し、デビュー50周年の2012年には、オバマ大統領から最高位の勲章を受賞し、文字通りアメリカの国民的な英雄として崇められています。

ボブディランは最近では2010年に来日し、各地のZEPPでコンサートを行いましたが、残念ながら行けませんでした。彼は不死鳥の如くまだ現役でライブ活動を続けているので、まだ行けるチャンスはゼロではありません。

 

では本日は、私の青春時代によく聴いた彼の代表曲「風に吹かれて」をお聴き下さい。

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名曲「風に吹かれて」が収められた1963年のアルバム

 

 BLOWING IN THE WIND

Written by BOB DYLAN

How many roads most a man walk down
どれだけ歩き続ければいいのだろう
Before you call him a man ?
彼が人として認められるまでに
How many seas must a white dove sail
白鳩はどれだけの海を飛べばいいのだろう
Before she sleeps in the sand ?
砂浜で休憩できるようになるまでに              →人種差別への抗議?
Yes, how many times must the cannon balls fly
どれだけの爆弾を撃ち合えばいいのだろう
Before they’re forever banned ?
もうやめようというまでに                  →戦争への抗議?
The answer my friend is blowin’ in the wind
その答えは吹き付ける風の中にあるんだ
The answer is blowin’ in the wind.
そう、吹き付ける風の中さ                  →つまりプロテスタント・ソング?

(私の好みでやや意訳してあります。)

 

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