アンドレス・マドリガル(Andres Madrigal)〜パナマにもミシュラン⭐️級のシェフがいます。

11月28日(土曜日)は、パナマのスペインからの独立記念日と我々の結婚記念日が重なり、誠にめでたい日でした。
この日の夜は、パナマ市の旧市街(Casco Viejo)にあって、スペイン人シェフ「アンドレス・マドリガル(Andres Madrigal)」氏が経営するレストラン「マドリガル(Madrigal)」に行こうと決めていました。国際都市パナマ市にはレストランが無数にあって、一応世界中の料理が楽しめますが、どこもイマイチでリピートしたいと思える店は少ないです。でも、同氏の店だけは、これで5度目の訪問です(セニョーラはもっと行っています)。

この日のワインは、スペインのリオハ(Rioja)のテンプラニージョ100%をボトルでとりました。このワインはフランスのブルゴーニュのピノ・ノアールと同じく、カバーできる料理の範囲が広い「万能型」です。また、価格もフランス産に比べてお手頃です。
マドリガル氏のブログはこちらです。スペインでミシュラン星付きを含む何軒かの一流店で働いた後、2013年にパナマで自身の店を始めました。パナマでは、レストランだけでなく、料理教室など同氏が追求するガストロノミーを普及するために積極的な活動を行っています。現在経営する「マドリガル」は連日盛況で、近日中によりカジュアルな新しい店をオープンするそうです。
私のブログでも紹介しましたが、マドリガル氏の出身国スペインは、すでにグルメの世界ではトップクラスの国です。同氏の料理の特徴は、第一にジャンルにこだわらないこと、第二はパナマ産の食材にこだわっていることです。また、コース料理の内容は毎日変えており、下の写真は11月28日用に印刷されたメニューです。正直言って、日によって、さらに料理によって当たり外れがありますが、料理人として常に努力と進化を続ける同氏の姿勢には好感が持てます。
さて、まずはお通しです。パナマ産の食材を十分に活かしています。
前菜の1品目は、白身魚(コルビーナ)のセビッチェにココナッツのムースとパナマ産の果実(マラクジャ)のシャーベットが添えてあります。悪くないですが、最初の品から甘いのはどうも…。
前菜の2品目は、キャッサバのコロッケに木トマトのペーストで味付けした牛筋肉が乗っています。前菜の一品目はさっぱり系、二品目は揚げ物が来て、一応工夫しているなと思いました。ところで、この食器は石でできていて、形は和風です。
魚料理です。(伊勢)海老と魚(ドラード)とアサリの煮込みにニョッキが入っています。濃厚なシチューと淡白なニョッキの組み合わせがいいです。
セニョーラは、ワインが効いてきたのか、一段と元気になりました!
肉料理です。米と子豚肉とキノコをお焦げが付くまで煮込んでいます。美味しいですが、少し味付けが濃いなと感じました(好みの問題ですが…)。
デザートです。パン生地にチョコレートソースを絡め、さらにカカオのアイスクリームが乗っています。
デザートの後の食後酒は、店の奢りでフランスのソーテルヌ産の「貴腐ブドウのワイン」です。上品な甘みがあって旨い酒です。
マドリガル氏のおかげで、旨い料理と酒を堪能し、一生の思い出に残る結婚記念日となりました。最後に3人で記念写真です。
パナマから世界で認められる料理人が出るとすれば、このマドリガル氏だと思います。皆様、パナマに来られる機会があれば、ぜひ彼の店に立ち寄ってみてください。
パナマにも「ブラックフライデー(Black Friday)」があります。
「アラカン男のラテンな人生」のサイトへの訪問に感謝申し上げます。なお、サイトのメンテナンスのため、しばらく記事の配信を休止いたします。