Good Morning Panama / Buenos Días Panamá / おはようパナマ (3)

5月27日、パナマ市の夜明けです。
熱帯性気候のパナマには、長い雨季(4月か5月頃から12月頃まで)と短い乾季(1月頃から4月頃まで)があります。そして、雨季は冬(invierno)、乾季は夏(verano)と呼ばれます。春と秋はありませんので、日本のように四季は無く、「二季」しかありません。
ここパナマ市も、5月の下旬になって完全に雨季(冬)に入ったらしく、連日雨が降り、パナマ市でも至る所で洪水や浸水の被害が出ています。冬なので、平均気温はやや下がりましたが、湿気が多く分、陽が照るとかえって蒸し暑さを感じます。
さて、今日も早朝から世界中のニュースをキャッチしています。
日本では、相変わらず株が高騰、円安も進み、123円台後半です。ちなみに、2年前に日本を出た時は、100円位でした。日本への外国人観光客にとっては嬉しいニュースですが、これから夏休みにかけて海外旅行を楽しもうと思っている日本人にとっては運が悪いですね。
さて、世界のニュースですが、例のイスラム国(ISIS)がシリアやイラクで勢力を拡大しています。最近まで国際的な非難にさらされていたシリアの現政権ですが、「毒をもって毒を制する」の発想でしょうか、米国等からイスラム国への「反撃」の「期待」が高まっています。シリアのあの大統領は、いまや自由社会にとって「期待の星」です。一方、イラクの方は、あのアメリカンスナイパーの活躍にもかかわらず、相変わらず事態は好転しないようで、米国にハッパをかけられたイラク国防軍による巻き返しが期待されています。株高に沸く米国と日本ですが、中東の情勢が今後の世界経済に与える影響は不透明です。
アフリカからも面白いニュースです。アフリカ最大の産油国ナイジェリアでなんとガソリン不足が深刻になっています。ガソリンスタンドは空っぽ、電力の供給も不足し、国民生活が窮地に陥っています。ナイジェリアでは、石油を生産しても国内の精製施設が不足しているため、ガソリンの多くは輸入に頼っているそうです。今回の事態は、ガソリンの輸入業者が、政府による輸入代金の支払いの遅延に抗議して、供給を止めていることが原因らしいです。天然資源に恵まれていても、それをマネジメントする政府の機能がまともに働かないないと、国民の生活は良くなりませんね。そう言えば、パナマの近隣国であるベネスエラも中南米有数の産油国ですが、原油価格のみならず政府機能も低下し、今や経済的には中南米で一番低迷している国になっています。
先進国の英国からはエリザベス女王の施政方針演説(政府の用意した文書の代読)のニュースです。移民の制限、EUから離脱のための国民投票の実施とかの内容が含まれています。一つになろうとしているヨーロッパが再び分裂するのでしょうか?
歴史は繰り返すと言いますが、世界はまた「不確実性の時代」(かつて流行ったThe Age of Uncertaintyという言葉の訳です)に入った気がします。
人生、終盤戦にさしかかりつつあるアラカン世代の私としては、不確実な将来よりも、今を活きたいという気持ちがますます強まっている今日この頃です。
冬が来て寒くなったので、僕は布団に包まって寝ています。