キューバではあのオマーラ・ポルトゥオンド(Omara Portuondo)のコンサートが無料で楽しめます!

前回に引き続いて、キューバの夏のシーズンに行われる有名アーティストの無料コンサートの話題です。今週末は、あのブエナビスタソシアルクラブ(BSC)の生き残りメンバーで、キューバでは今や人間国宝に等しいオマーラ・ポルトゥオンド(Omara Portuondo)の野外コンサートに行ってきました。オマーラは今年87歳だそうですが、今年の3月には訪日し、東京の青山のブルーノートなどでコンサートを行いました。また、先週末もメキシコから来訪したアルマンド・マンサネーロ(Armando Manzanero)のコンサートに飛び入り出演するなどまだまだ元気です。

キューバは夏!有名なアーティストのコンサートがタダで楽しめます!

場所は、ハバナ市の旧市街(Habana Vieja)にあるサンフランシスコ広場(Plaza de San Frabcisco)です。

2019年のハバナ市創設500周年に因んだこのイベントは、新聞やテレビでは夜の7時開始と報道されていましたが、その時間はまだ明るくて始まりそうもありませんでした。開始前のステージの様子ですが、高齢のオマーラは、最近は椅子に座って歌うことが多いようです。

この広場の前には、クルーズ船が着く桟橋と税関があります。

クルーズ船で着いた外国人観光客の姿も見られます。この日にハバナにいてオマーラのコンサートを観れるのはラッキーです。

コンサートはいつ始まるか分からないので、近くの有ない名国営レストラン「カフェ・デル・オリエンテ(Café del Oriente)」のテラスで時間つぶしをしました。日本と同じで、この季節は酷暑のキューバですが、夕方は海からの風が吹いてとても爽やかです。

8時半過ぎに中ほどの空いている席に着席して待っていると、9時半近くになってようやく開園しました。

お待ちかねのオマーラが登場しました。日本で彼女のコンサートに行くと、万札が吹っ飛ぶ上に、写真や録音は禁止だと思いますが、キューバではタダな上に、前の方の席に勝手に移動して自由に撮影や録音ができます。この日のコンサートの様子は、数日中にキューバ人がYou Tubeにアップロードするかもしれません。

かつてBSCの仲間のコンパイセグンド(Compay Segundo)やイブライムフェレール(Ibrahim Ferre)らと歌った「20年の歳月(Veinte Años)」など、ソン、ジャズ、ボレロと幅広いジャンルのヒット曲を次々に歌ってくれました。

外国人観光客へのサービスなのか、有名なキューバの曲「グアンタナメラ(Guantanamera)」も歌ってくれました。

87歳と思えないほど声に張りと伸びがあり、時折椅子から立って踊りだすなど、オマーラはまだまだ元気です。

トークと10曲以上の歌で構成されたショーでしたが、あっという間に1時間半が経ちました。伝説の歌姫のコンサートをステージのそばで、しかもタダで楽しめるのは幸せです。キューバに来て良かったと実感した夜でした。

さて、今日本ではBSCのサヨナラコンサートを記録した映画がヒットしているらしいですが、数少ない生き残りメンバーの一人であるオマーラは9月に今年2回目の来日をし、オルケスタ・デ・ラ・ルスのノラとのコラボが予定されているらしいです。(オマーラのHPはこちらです。)

正直、キューバに来る前は、BSCやオマーラについてあまり知りませんでしたが、アラカンを過ぎて日本のファンの方々のようにその魅力に取りつかれました。オマーラの日本での公演の成功を祈ります!

 

よろしければ、こちらの記事もご覧ください。(オマーラとの共演で話題を呼んだキューバの天才ピアニスト「チュチョ・バルデス(Chucho Valdés)」に関する記事です。)

キューバが生んだ世界的なジャズ・ピアニストチューチョ・バルデス(Chucho Valdés)のコンサートに行ってきました!

 

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