キューバは夏!有名なアーティストのコンサートがタダで楽しめます!

日本と同じく北半球にあるキューバでは、日本と同じように7月に入って本格的な夏のシーズンがやって来ました。

7月と8月は学校はお休みで、平均月給30ドルで働くキューバ人の多くもこの期間に1か月程度の夏休みを取ります。

月額平均給与が30ドルのキューバ人はどうやって生きているのでしょう?

一般の日本人と比べて経済的にはるかに貧しいキューバ人ですが、それなりの方法で人生を楽しんでいるようです。私の自宅の近くにある海岸は岩場で、水もあまりきれいではありませんが、日が長いこの季節は夜の8時近くまで多くの人で賑わっています。皆さん、泳いだり、飲み物と食べ物持参でおしゃべりしたり、旧式のラジカセから流れる大音響の音楽を聴いたり、実に経済的な方法で楽しんでいます。

さて、キューバ人が暇になるこのシーズンは、政府も気を使って、皆さんが金を使わなくても楽しめるようにいろいろなイベントを催します。一番多いのが音楽関係のイベントで、キューバ内外から多くのアーティストが参加します。

たとえば、7月15日の日曜日には、夜の9時過ぎからハバナ市の海岸通り(Malecon)でメキシコの有名なアーティストであるアルマンド・マンサネーロ(Armando Manzanero)の無料コンサートが行われました。彼は歌手としてよりも、作詞・作曲家として有名です。アラカン世代ではご存知の方も多いかと思いますが、日本でかつてグラシェラ・スサーナというアルゼンチン人の女性歌手がカバーした「アドーロ(Adoro)」という曲は彼の作品です。すでに80歳を過ぎていますが、まだまだ元気で存在感があります。ブエナビスタソシアルクラブの歌姫オマーラとの超熟年デュオも好評でした。(写真はGranma紙から引用しました。)

また、このブログのパナマ編でご紹介したメキシコ人歌手ルイス・ミゲール が唄ったContigo aprendíやVoy a apagar a luzなどの多くのヒット曲もアルマンド・マンサネーロの作品です。

Luis Miguel(ルイス・ミゲール) RomanceをBoleroで歌うメキシコの貴公子

 

一方、同じ日の夜には、ハバナ市から遠く離れた地方都市カマグエイでも、これまたかつて私のブログで紹介したエルサルバドル出身の歌手アルバロ・トーレスの無料コンサートが行われ、多くのキューバ人が集まったようです。

Alvaro Torres (アルバロ・トーレス)中米の小国エル・サルバドール出身の アラカン歌手です!

 

かつて私のブログで紹介したラテンアメリカで有名な歌手と言えば、6月26日にはイタリアの有名な女性歌手ラウラ・パウジーニの無料コンサートがハバナ市のスポーツスタジアムで行われ、平日の雨模様の夜にも拘わらず、キューバ人観衆の中には新しい国家元首であるディアスカネル氏の姿も見られました。

 

Laura Pausini(ラウラ・パウジーニ)(その1)数カ国語を駆使してアモーレを歌うイタリアの歌姫です!

 

ところで、最近キューバで行われた最大規模の無料コンサートと言えば、私が来る前の2016年の3月25日にハバナで100万人以上の観衆を集めて行なわれたザ・ローリングストーンズの『ハバナ・ムーン ストーンズ・ライヴ・イン・キューバ2016』と称する伝説のコンサートでしょう。

The Rolling Stones (ザ・ローリング・ストーンズ) アラカンよりさらに上の世代の元気なオヤジたち

平均月給が30ドルのキューバ人ですが、人込みさえ気にしなければこんな大物アーティストのコンサートをタダで楽しめるのはうらやましい限りです。キューバ政府が払っているはずの莫大なギャラの額は公表されていませんが…。

 

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