Love Story 「ある愛の詩」 Love means never having to say you’re sorry ? 「愛とは決して後悔しないことですか?」

アラカン以上の世代の方にとって、青春時代に観た思い出に残る映画の一つは、あのビートルズが解散した1970年に公開された「ある愛の詩(Love Story)」でしょう。
実際の映画を観ていなくても、「白い恋人たち」などで知られる映画音楽の巨匠フランシス・レイが作曲し、アカデミー賞を受賞した主題曲は、多くの方が聴いたことがあると思います。
私、この映画は劇場やテレビで何回か観ていますが、最後に観たのは2010年の1月でした。なぜ覚えているかというと、ちょうどその月に原作小説の作家であるエリック・シーガル(Erich Segal)が亡くなったとのニュースを聞き、急にこの映画が懐かしくなってTSUTAYAからDVDを借りて観たからです。
エリック・シーガルの小説は英語の原文で読みましたが、今でも覚えているのは、小説と映画の最後の場面で男主人公オリバーが語った有名なセリフです。
Love means never having to say you’re sorry. 「愛とは決して後悔しないこと」
当時、英語の文型とかいう意味のない勉強をしていた私は、これは第3文型(S+V+O)だけど、Oの部分がすいぶん長いなと思いました。また、この英文の和訳がどうしてそうなるのか一生懸命考えました。
さて、この映画は富豪の息子と庶民の娘との悲恋物語ですが、ヒロインが癌などの不治の病いに侵され、若くしてこの世を去るというパターンは、その後も多くの映画やドラマで使われていますね。日本での最近の例を観ても、すぐに次のような作品が思い浮かびます。
- 「世界の中心で愛を叫ぶ」 セカチューで有名な片山恭一の小説。大沢たかおと柴咲コウ主演で映画化。平井堅一の「瞳を閉じて」も大ヒット。
- 「余命1ヶ月の花嫁」 小説というよりドキュメンタリー。榮倉奈々と瑛太主演で映画化。
- 「100回泣くこと」 中村航の小説の映画化。
また、この映画では、雪の降り積もった公園で、主人公の恋人同士が戯れる場面があります。あのヨン様とチェ・ジウが主演した人気の韓流TVドラマ「冬のソナタ」にも、二人が一番幸せだった頃のシーンとして似たような場面が出てきますが、思わず「ある愛の詩」を連想しました。
まあ、色々な意味で、後世のエンタメ界に影響を与えた映画でした。
実は、「ある愛の詩」の後、1978年にその続編として「続ある愛の詩 Oliver’s Story」が公開されましたが、観られた方はあまりいないと思います。偉大な作品のパート2の宿命として、イマイチの作品でした。前編をかっこいいセリフで締めくくった男主人公オリバーでしたが、その後の冴えない人生には悔いありという感じです。
血液の癌に侵されたこの映画の女主人公ジェニファーは、太くて短いながらも、悔いの無い人生を歩もうとしました。かつて癌に侵された私も、細くて長いながらも、後いの無い人生を歩もうと努めています。
では、青春時代の思い出の映画のシーンをお届けします。
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