The World’s 50 Best Restaurants 2015 「2015年世界のベストレストラン50」 やはりラテン系の国はグルメに強い! その1

一昨日、イタリアの炭酸水メーカーサンペリグリーノ(S.Pellegrino)がスポンサーを務める「2015年世界のベストレストラン50」が発表されました。
日本からは、南青山にある「NARISAWA(ナリサワ)」(8位)と六本木にある「龍吟(RyuGin)」(29位)がランクインしています。前者はフレンチ、後者は日本料理をベースにしていますが、季節の素材を活かした、型にとらわれない創作的な料理が評価されたようです。
さて、今日のテーマですが、今回発表されたリストを見ても、1位はスペインのEl Celler de Can Roca(エル・セジェ―ル・デ・カン・ロカ)、2位はイタリアのOsteria Francescana(オステリア・フランチェスカ―ナ)など、グルメの世界ではやはりラテン系が強いですね。50件中24件、つまり約半数を占めています。
ラテン系の国の内訳は以下の通りです。
【ヨーロッパ】15件 (スペイン7件、フランス5件、イタリア3件)
【中南米】 9件 (ペルー3件、メキシコ3件、ブラジル2件、チリ1件)
話は脇道に逸れますが、ヨーロッパを旅行すると、上記のリストに載るような超一流レストランではなく、大衆レストランレベルを比べても、グルメにおいては、やはりフランス、イタリア、スペイン、それにポルトガルあたりを加えたラテン系の国が抜きん出ていると思います。これらの国はいずれも世界的なレベルのワインを生産し、日本料理と同じく魚介類を含めて食材が豊富であり、料理の種類が豊富でレベルも高いと感じます。
一方、これは私の好みですが、イギリス(アングロサクソン系)、ドイツ(ゲルマン系)、それにスイスや北欧諸国あたりでグルメをすると、ラテン系の国に比べるとやはりイマイチだなと感じます。イギリスで世界一旨いフィッシュ&チップスを出すというパブ(Pub)に行きましたが、日本人にとっては白身魚の天ぷらの方が、エール(Ale)ビールとの相性がいいな感じました。ドイツのソーセージ、ポテト、キャベツの漬物(ザワークラフト)、スイスのチーズフォンデュもいいですが、もう少し工夫や付加価値のある料理が食べたいなと思います。
その点、ラテンの国は、あのフォーククルセイダーズの名曲「帰ってきたヨッパライ」の歌詞のように、酒や料理は旨いし、ネイちゃんも綺麗です。別の記事でもご紹介しましたが、人生は基本的に楽しむものというラテンの気質はその食文化にも反映されています。
さらにラテン系の国だけを見ると、従来グルメでは、フランスとイタリアが双璧、スペインはその後を追う形でした。しかしながら、今回発表されたリストでは、スペインは1位のレストラン以外にも6件がランキング入りし、レベルの上昇が伺えます。特に、行ったことはありませんが、バスク自治区にあるサン・セバスティアンという人口18万の街はミシュラン級のレストランの宝庫だと聞いていますので、生きているうちにぜひ行ってみたいと思います。
さて、皆さんの誤解の無いように話を戻しますが、「2015年世界のベストレストラン50」はレストランの評価であり、国のグルメレベルの評価ではありません。イギリスやドイツ、さらにアングロサクソン系が主流のアメリカのレストランもランクインしていますので念のため申し添えます。詳しくはこちらをご覧ください。
なお、今回のランキングで感心したのは、ペルーを初め、ラテンアメリカ諸国にあるレストランの健闘です。これについては次回でお話します。
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