「世界青年学生祭典(Festival Mundial de la Juventud y los Estudiantes)」キューバにいると日本では聞かない様なニュースを耳にします。

キューバにいると、日本では聞かない様な「世界的な」ニュースを耳にすることがあります。10月の13日から22日までロシアのソチで開催されている「世界青年学生祭典(Festival Mundial de la Juventud y los Estudiantes)」もその一つです。Wikipediaで調べると、英語版の他に日本語版もありました。

(日本語版)

世界青年学生祭典(せかいせいねんがくせいさいてん、英語World Festival of Youth and Students)は、世界民主青年連盟(WFDY、略称世界民青連)と国際学生連盟(IUS、略称国際学連)が不定期に「反帝・反戦・平和・親善・連帯」をスローガンに開催する世界規模の祭典である。日本では、世界青年学生平和友好祭平和友好祭[1](略称平友祭)、世界青年学生フェスティバル世界青年学生祝典[2]等と訳されることもある。

第1回大会は、1947年チェコスロバキアプラハで開催された。以降、2年に1回開催されたが、1968年の第9回大会以降は5年ごとになり、第14回大会は8年のブランクを経て開催された。以降、16回大会までは4年に1度の開催であった。

オリンピックユニバーシアードがスポーツのみの大会なのに対し、スポーツ・文化芸術・政治の各プログラムがあり、「社会主義国におけるユニバーシアード」と称されていた。ただし、その開催期間は約1週間と著しく短く、また参観者の娯楽性もオリンピックなどに比べて低いとされる[3]

2009年の第17回大会はベラルーシミンスクで開催予定だったが[4]2008年に開催を取り下げた[5] [6]。結局、2010年になって南アフリカ共和国プレトリアで開催された。

どうやら、この大会は、1947年のチェコのプラハでの第1回目から不定期で開催され、今回のロシアのソチでの開催は19回目になるそうです。社会主義国だけでなく、資本主義国の若者(35歳くらいまで)も一堂に会し、反帝国主義と平和を訴える祭典らしいです。1978年と1997年にはキューバの首都ハバナで開催され、1987年には北朝鮮の首都平壌で開催されています。

今回の大会の主催国ロシアが作成した広報ビデオによれば、世界150カ国以上の国から2万人以上が参加するそうです。そして、大会のスローガンは、”For Peace, Solidarity and Social Justice, we Struggle against Imperialism – Honoring our past, we build the future!!!”、つまり、平和と団結と社会正義のために帝国主義と戦い、我々の過去を誇り、未来を築くことだそうです。

反帝国主義の大会ということで、この筋のリーダーであるキューバからの代表団は出発前から大いに盛り上がっていて、新聞やテレビは連日この様子を伝えています。(なお、本日の記事で使用している写真はキューバのGranma紙から引用しています。)

ロシアに着いてから、代表団のテンションがますます上がっています。カストロやチェは今だに反帝国主義運動の象徴です。

いよいよ大会の開会式です。オリンピックの雰囲気と変わりません。

ロシアのプーチン大統領の開会の挨拶です。冷戦の終結により、旧社会主義国は「反帝国主義」のスローガンやイデオロギーはとっくに捨てたのかと思っていましたが、私の認識違いでした。

反帝国主義の「帝国」の代表は、キューバの目と鼻の先にあるあの国であることは言うまでもありません。

米国のキューバに対する経済封鎖を糾弾する集会も開かれています。

キューバはアジアの社会主義の同胞である中国やベトナムとの連帯が強固です。

今回の大会には、日本の若者も参加していていると思いますが、どんな方ですかね。私の若い頃には、民青とか中核とか参加しそうな人が身近にいましたが、彼らも今はアラ還以上の世代になって、こんな大会には縁が無いと思いますが…。

キューバからの代表団は、最初から最後まで大会の盛り上げ役として大活躍したそうで、キューバのマスコミも当分彼ら彼女らの活躍を称えるニュースを流すと思います。Hasta la Victoria Siempre!(常に勝利に向かって)のスローガンは、キューバ以外の国でも唱えられている様です。

こうして一週間に渡る大会は最高潮の盛り上がりを見せて終わった様です。

日本にいると分かりませんが、ロシア、中国、ベトナム、キューバ、北朝鮮、さらに東ヨーロッパの旧社会主義国の若者がこの様な形で「団結」しています。マルクスやエンゲルスが描いた「万国の労働者よ団結せよ」の夢は、現代の若者の世代にも引き継がれています。いや〜、勉強になりました…。

 

よろしければ、こちらの記事もご覧ください。

トランプ政権による対キューバ政策の見直し!今後もどっちもどっちの奇妙な関係が続きそうです…。

2019年「世界青年の日(The World Youth conference 2019)」はパナマで開催されます!

 

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