来年はキューバのハバナ市創設500周年!崩れ行く街並はいつまで持つでしょうか?

60年以上昔の街並みや車がまだ残っているハバナ市は、そのレトロな雰囲気が魅力となって世界中から多くの観光客が押しかけます。来年2019年はスペイン人によってハバナ市が創設されてから500周年だそうです。革命前のキューバ は、貧富の差こそあれ経済的には中南米で一番発展した国の一つでした。きっと1959年までは街の様子も毎年目まぐるしく変わっていたと思われます。革命によって企業家や金持ちのキューバ人、さらに米国人をはじめキューバに住んでいた大半の外国人が国外に脱出し、彼らが残した家や建物にそれまで虐げられていたキューバ人が住み着いて革命が成就しました。しかしながら、その後はこの国の経済発展h停滞し、新しい建物があまり現れないので街並みが変化しない中で、ひたすら革命によって手に入れた「財産」を大事に使いながら今日に至りました。

でも、どんな家や建物も永久に持つわけではありません。ハバナ市で多くの観光客が訪れるような場所は何とか修復と保全がなされていますが、最近ではハバナ湾沿いのマレコン通り建物も老朽化と言うが崩れつつありませす。

ハバナ市の旧市街も、観光客が集中するメインストリートから一歩入った通りの庶民が住むアパートはほとんどボロボロです。よく見ると、各アパートでは定員オーバーかと思われる人数のキューバ人が劣悪な住環境下で生活しています。キューバ政府は住宅の改善を最優先課題とし、建築資材の調達に努めているようですが、現在の経済状況では有効な対策は困難です。

一方、私の住んでいるミラマール地区は、昔も今も相対的に「高級住宅地」で一戸建ての家が多くありますが、かつては輝いていた瀟洒な家の多くもそろそろ限界に近ずいているようです。

家だけでなく、クラシックカーも永久には持ちません。街中で鉄屑化した車を見かけます。

レトロな街並みや車が朽ち果てて姿を消したら、外国の観光客は何を目当てにここを訪れるのでしょうか?

1959年の革命前と現在のハバナ市を比較したYou Tubeの投稿です。何だか60年前の方が街が輝いて見えますが…。

 

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