キューバにはなぜか「ナポレオン博物館(Museo Napoleónico)」があります。

キューバ、特に首都ハバナにはMuseoと称する博物館や美術館が山ほどあり、外国人観光客が落してくれる外貨を稼いでいます。

 

その中でも、最も有名で多くの人が訪れるのは「革命博物館(Museo de la Revolución)」でしょう。旧大統領官邸だった博物館の内部には、フィデル・カストロやチェ・ゲバラなど革命戦士たちの活動に因んだ沢山の物や文書が陳列されています。エアコンが無いため特に夏場は暑いこと、カストロ達が亡命先のメキシコからキューバに上陸した際に乗ったボート(グランマ号)はガラス張りの中にあり良く見えないこと等々、訪問した方からのクレームがよく聞かれる場所ですが、ここがキューバで一番メジャーなMuseoであることは間違いありません。

 

 

 

また、メジャーなMuseoのもう一つの代表格は「国立美術館(Museo Nacioanl de Bellas Artes)」でしょう。特にキューバ館(Arte Cubano)はオススメです。

 

さて、メジャーの代表格がハバナの旧市街にある革命博物館と国立美術館とすれば、マイナーの代表格の一つはベダード地区のハバナ大学のそばにある「ナポレオン博物館(Museo Napoleónico)」でしょう。日本で売られているガイドブックにはほとんど載っていないこの博物館は1962年にオープンしたそうですが、なせキューバにナポレオンに因んだ博物館があるのか不思議です。調べてみると、革命前に砂糖の輸出で大儲けしたキューバ人のブルジョア事業家が個人的な趣味でヨーロッパで収集したコレクションと彼の邸宅が社会主義革命によりに没収され、その後博物館として国の管理下に置かれ外貨の集金マシーンとなっているようです。

入場料は3CUC(ドル)ですが、キューバ人と私の様にキューバに住む外国人は3人民ペソ(約13円)です。ヨーロッパの近代史やナポレオンに興味のある人が世界中から訪れているそうです。

 

中には、ナポレオンのデスマスクや日常生活品など700点以上が展示され、素人目で見てもこんな貴重な品々がなぜキューバにあるのかと思いますが、この場所もキューバ革命が生み出した意外な産物の一つなのでしょう。

 

 

 

  

「ナポレオン博物館(Museo Napoleónico)」はこちらです。

 

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