• 2016.2.6
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「ジョイ(Joy)」の評価と感想(ジェニファー・ローレンスはゴールデン・グローブ賞に続いてアカデミー賞を狙います。)

ジェニファー・ローレンスが2016年のゴールデン・グローブ主演女優賞を獲得した作品「ジョイ」は、日本での公開予定日は未定ですが、パナマでは先週から公開されています。

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オリジナル版の予告編はこちらです。

ダメな親族に囲まれつつも、仕事と家庭を両立させ、自分の夢を追い続けて逞しく生きる女性の姿をジェニファー・ローレンスが好演しています。作品についての評価は分かれると思いますが、彼女がゴールデングローブ賞に続いてアカデミー賞を獲得する可能性は十分にあると思います。

 

以下は、映画を観てのコメントです。写真は、こちらのサイトから引用させていただきました。

♥この映画は、ミラクルモップを始め、様々な発明品のヒットで一躍大富豪となったジョイ・マンガノという米国人女性の半生を描いた作品だそうです。映画は、母方の祖母ミミのナレーションで進行します。自分も自分の両親も離婚し、祖母と母親と自分の子供二人と暮らすジョイですが、離婚したはずの自分の父親や元夫、さらに自分の父親の前の妻との間にできた子供(異母の姉)、さらに自分の父親のイタリア人の恋人などが頻繁に家に出入りします。テレビドラマにハマっている母親や子供二人以外に、家に出入りする親族の面倒まで見るジョイは、航空会社の地上係員や父親が経営する自動車修理工場で経理の仕事もしながら毎日てんてこ舞いですが、いつかはそんな生活から抜け出したいと願いならが一生懸命に生きています。

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♥この映画には、ジョイの父親役として、私の好きなロバート・デ・ニーロが脇役として出演しています。「マイ・インターン」で演じた物分かりのいいオヤジではなく、今度は典型的なダメオヤジを演じています。この俳優には、「タクシードライバー」の時代から、どちらかというと偏屈な男の役の方が似合っていると思います。ジョイは、起業家として成功してからも、この父親をはじめ親族の面倒を見続けます。

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♥そんなジョイの生活に、父親の恋人のヨットでのパーティーに招待された時に転機が訪れます。ヨットのフローリングにこぼした赤ワインをモップで拭き取ろうとして、モップをゆすぐ時に手を切ってしまいます。簡単にゆすげるモップがあれば日常の家事で便利だなと思ったジョイは、父親の恋人に出資を頼み、自動車修理工場で理想のモップの試作品を製作します。モップはなかなか売れませんでしたが、別れた亭主の口利きで、ケーブルTVのTVショッピング番組の重役であるニールと知り合います。ちなみに、このニール役は、このブログでも紹介した「アメリカン・スナイパー」で主役を務めたブラッドリー・クーパーが演じています。ジョイは、ニールとの出会いをきっかけに、親族からも足を引っ張られるなど紆余曲折を経ながらも、起業家への道を歩み始めます。

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♥ジョイが自らTVショッピング番組に出てヒットさせた「ミラクル・モップ」は、雑巾の部分が300フィート(約91メートル)の綿の束でできて、簡単に取り外せて洗濯機で洗えます。このモップ、力のある米国人の主婦でしたら使いこなせるでしょうが、水を含むと重そうで日本ではヒットしそうにありません。広いリビングをゆすがずに一回で拭き取るモップは、まさにアメリカ的なヒット商品だと思います。

♥この映画は実話に基づいていますが、不当な要求をするカリフォルニア州の会社や偽りの特許で人を騙すテキサス州の詐欺師に、一人で「殴り込み」をかけるあたりは映画用のフィクションかと思われます。一人の主婦がいきなりアクション映画のヒロインに転身するあたりは、ややストーリーの展開に無理があるかなと思います。また、この映画は現在と過去のシーンが交錯するので、注意深く観ていないとストーリーの流れに付いていけません。

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♥この映画、仕事と家庭を両立させながら逞しく生きる女性を描いている点で、日本でもヒットした「マイ・インターン」と共通点があります。日本での公開は未定だそうですが、もし公開されれば働く女性から支持されそうな作品です。

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