Spain旅行(7)カスティージャ(Castilla)地方の伝統料理コシード(Cocido)

パナマに戻りましたが、スペイン旅行に関連した記事をまだいくつかお届けします。

先日は、日本から戻る途中に寄ったスペインの今を代表するレストランTATELをご紹介しましたが、今日は、昔からぶれることのない味の伝統的な大衆料理を提供しているラ・ボーラ(LA BOLA)というレストラン(大衆食堂「タベルナ」)をご紹介します。1870年創業以来1世紀半に渡り、ぶれることなく伝統的な庶民の味を守り続けてきたそうです。

マドリードや今回訪問したセゴビアやトレドはスペインの内陸部に位置するカスティージャ(Castilla)地方にあります。この地方は冬は寒いため、庶民には塩分や脂分の強い料理が好まれるそうです。セゴビアで仔豚の丸焼き(Cochinillo Asado)を食べたので、マドリードではコシード(Cocido)という煮物料理を試すことにしました。ちなみに、日本でスペインの大衆料理というと、パエリャ(Paella)が有名ですが、これは地中海沿岸のカタルーニャ(Cataluña)地方のバレンシア(Valencia)生まれの料理だそうです。

午前中にプラド美術館(Museo Nacional del Prado)を訪問した後、タクシーに乗ると、運転手さんから「LA BOLAの料理は美味しくて、地元でも有名だけど、スペイン人は暑い夏場はあまりコシードは食べないよ」とのコメントがありました。でも、私たちは外国からの観光客、今度いつ来れるか分からないので、予定通り「決行」しました。

 

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愛想のいい係のオジサンにテーブルに案内され、ますはMahouという地元銘柄のビールを注文し、パンやオリーブをかじりながらコシードの登場を待ちます。

 

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何やら壷に入った料理と、付け合せの野菜とトマトペーストのようなものが登場しました。平らな皿にはなぜか茹でたパスタが入っています。

 

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係のオジサンが壷の中のスープをパスタが入った皿に注ぎます。好みに応じて付け合せの野菜やトマトペーストを入れろと言われました。

 

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上から見るとこんな具合です。壺の中にはひよこ豆やジャガイモ、さらに腸詰ソーセージや肉がぎっしりと詰まっています。

 

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 第一皿目のスープは肉のだしが効いて美味しかったです。予想に反して味はあまり濃くありません。量的にも楽勝です。

 

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第一皿目が終わると、係のオジサンは、壷の中身を二皿目に出し、その上にさらに塩茹キャベツを乗せてくれます。この量はハンパではありません。隣のテーブルに座った地元の人らしいご婦人も同じものを注文しています。テーブルの向こう側のセニョーラは、牛筋肉の煮込み(Ropa Vieja「古着」の意味)を注文しましたが、量的にはちょうどいいみたいです。スペイン人の胃袋の大きさを体感するために、意を決して一人前のコシードの完食に挑戦です!!

 

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庶民の料理コシード自体は素朴な味でそれなりに美味しかったですが、一人前の量は日本人の平均的な胃袋の容量をはるかに越えていました。苦戦しながらの「完食」後は、係のオジサンから「祝福」されました。お腹が爆発しそうで、次の日も一日中もたれました。でも、スペインの庶民の味と胃袋の大きさを実体験できてよかったです。ちなみに、一般的にスペイン人は、遅い時間の昼食で沢山食べるので、夜はあまり食べないそうです。そうでしょうねえ・・・。 😳 

 

 

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