• 2015.12.27
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「ZURRIOLA(スリオラ)」本田誠一シェフのモダンスパニッシュの店で還暦を祝いました。

一時帰国の翌日は、久しぶりの「銀ブラ」です。

ところで、今やスペインは世界のガストロノミーの世界をリードしていることは、こちらの記事(「The World’s 50 Best Restaurants 2015 やはりラテン系の国はグルメに強い!その1」)、さらに、こちらの記事(Spain旅行(6)Restaurante TATEL Madrid スペイン料理界の世界制覇プロジェクトが始まった!」)でも配信しました。今度の一時帰国で、私は還暦の誕生日を迎えることになりましたが、この機会に日本にモダン・スパニッシュの世界を紹介している本田誠一シェフの店に行こうと思い、パナマからネットで12月27日のランチの席を予約しました。本多シェフは、スペインのバスク地方にあり世界一の美食の街と言われる「サンセバスティアン」のレストランで長年働かれたそうです。海や山の幸など豊富な食材を使用し、ジャンルにこだわらずあらゆる調理法を駆使するスペインの新しいガストロノミーの世界を日本に伝えています。

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本多シェフの店「ZURRIOLA(スリオラ)」は「みゆき通り」から近い銀座六丁目の「交詢ビル」の4階にあります。ちなみに、このビルの4階、5階には全国の有名飲食店が集まっています。また、他の階にはバーニーズ・ニューヨークをはじめとする個性的な店舗が揃っています。

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レストランの中は、すっきりと洗練された感じです。テーブル席の他に、本多シェフの仕事ぶりが間近に見えるオープンキッチンのカウンター席がありますが、今回は息子と彼女が一緒で4人グループなので、静かなテーブル席にしました。

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この日のランチのお品書きです。税込みで、5184円のコースはメインを1品、7344円のコースはメインを2品選べます。特別な日なので2品にしましたが、アラカン世代の胃袋、特に女性には、量的に1品でも十分かなと思います。それにしても、ミシュラン二つ星の店で、この価格設定はグルメ好きの庶民には嬉しいですね。以前の記事でも述べましたが、いい店の料理をお手頃価格で楽しむには、やはりランチタイムでの訪問です。

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この日は4人揃ったので、お酒はグラスよりボトルで頼んだ方がお得です。スパインの安くて美味しいスパークリングワインであるカバ(Cava)をボトルでとりました。この「Codorniu」という銘柄はコスパが良くておすすめです。

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ソムリエさんから、カバはシャンペングラスより白ワイン用グラスに注いだ方が美味しいとアドバイスいただき、その通りにしました。確かに、口の中でより泡の広がりが感じられる気がします。

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まずは、還暦祝いの乾杯をしてもらいました。

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息子と彼女には、今年の9月にコスパ最強の居酒屋「鳥貴族」で会って以来です。

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アミューズ(おつまみ)は、えびせん風の揚げ煎餅とオリーブオイル入りのクッキーです。遊び心があって、洒落ています。

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フォカッチャ風のパンもオリーブオイルとの相性が良く、美味しいです。

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一品目は、「毛ガニのオーブン焼き」です。何気ない一品ですが、シェフのアイデアが詰まっています。

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二品目は、「北寄貝のサルサベルデ(緑のソース)デミントの香り」です。ご覧の通り、見た目も素晴らしいです。魚介類にミントを使ったソースを合わせる発想は、まさにモダン・スパニッシュでしょうか。

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三品目は、「車エビとお米のモルシージャ(腸詰め)入りのスケット」です。陸(腸詰め)と海(エビ)とお米を卵黄を崩して頂くアイデアがすごいです。二品目がさっぱり系で、三品目はこってり系と考えていますね。

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セニョーラは、ここで赤ワインを注文。以前、このブログでも紹介したスペインのリオハ地方のテンプラニーリョ・レセルバです。

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最初のメイン料理「真たらの軽いピルピルソース白インゲンとアーティチョーク」です。この時期の旬の素材を活かしています。

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二皿目のメインは「和牛モモ肉のプランチャ、葉玉ネギのフリッタとロメスコソース」です。セニョーラが注文した品をつまみ食いさせてもらいました。炭火焼の肉の火入は絶妙です。天ぷら風の付け合わせとの相性もいいです。

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三皿目のメインは、「黒トリュフ香るカネロン」です。この品も含めて、どの料理もすごく手が込んでいて、見た目も素晴らしいです。最近は、スペインとフランスとイタリア、さらに日本も含めて、料理のジャンルの境目が無くなってきたと感じます。

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お腹に余裕があればとサービスしていただいたイタリア米を使ったリゾット風の「締め」の一品です。アルデンテに煮た米に椎茸の風味が活きて、まさにジャンルを超えた一品です。

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デザートは「チョコレートのトゥロン」です。「トゥロン」については、私のスペイン旅行の記事をご参照ください。

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ラテンの国で食後のコーヒーといえばやはりエスプレッソです。

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お店の計らいで、誕生日祝い(Felicidades)のメッセージが付いた小菓子プレートを出していただきました。今年の夏のマドリード旅行で味わったチェーロスとチョコレートが乗っていて嬉しかったです。

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いゃ〜、高橋シェフのおかげで、一生の思い出に残る還暦ランチを楽しませてもらいました。料理、雰囲気、サービスとも申し分の無い店です。この店は2015年、2016年と連続してミシュラン二つ星を獲得していますので、来年はぜひ最高峰の三つ星を目指してもらいたいです。

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帰り道にメトロの地下道を歩いているとこの男の来日公演の広告が…。以前このブログでも紹介したボブ・ディランです。1978年に彼が初来日した時に武道館コンサートに行って以来37年余、私より一回り以上年上のこのオジさんはまだ現役で頑張っています。還暦を迎えたこの日に、ボブ・ディランから励ましのメッセージを貰ったような気分に勝手になって、これからも頑張らねばと思いました!

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