• 2015.9.29
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「アラカン男の独り言」ヨーロッパの難民問題に思う。命を守ってくれる国に生まれた幸せ。

ヨーロッパへの何十万人にも及ぶ難民の流入が問題となっています。CNNやヨーロッパの各メディアは連日のように報道しています。

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遠い日本では時々報道されるだけでしたが、国連総会に出席中の日本の首相は、29日欧州への難民問題について「シリアやイラクの難民、国内避難民に向けた支援を一層厚くする」として約8億1千万ドル(約972億円)の拠出を表明しました。「ありゃ!」、今回も伝家の宝刀である「金は出すが汗はかかない」スタイルでの対応かと思いきや、先に国会で成立した安全保障関連法に基づき、国連平和維持活動(PKO)への貢献を強化する考えも示しました。

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シリアやイラクでは、あの「イスラム国(IS)」の連中が攻めてきても、自国の政府は守ってくれません。、多くの人々が命がけで海を渡って、イタリアやギリシャなど地中海沿岸の国々に逃げ出していますが、これらの国もよその国の人間をタダで養う余裕など無いため、結局ドイツ、オーストリア、北欧諸国など「余裕」がある国に向かうしかありません。移動の途中で女性や子供を含む多くの人命が失われています。

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難民は、シリアやイラクだけでなく、リビアやあのタリバンのいるアフガニスタンなど、政治社会情勢が不安定な国からも続々と押し寄せています。ハンガリーでは、鉄条網を張り巡らして難民の流入を食い止めていますが、人々の「生」への執念はそこを強行突破するほどのエネルギーに変わっています。

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最近の報道を見ていると、難民(refugee)と移民(migrant)という言葉が同じように使われています。私の従来の理解では、前者は迫害や脅威から逃れるために仕方なく逃げている人々で、後者はどちらかというと合法かつ自発的に移動している人々でしたが、どうもその区別も曖昧なようです。

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また、難民と呼ばれている人々を見ると、その身なりや様子から、「本国」では社会的にそれなりの地位、少なくても中流階級以上だった方が多いような気がします。CNNなどのインタビューに英語でしっかり答えているインテリの人も多いです。シリアからは、政府に迫害され、イスラム国にも脅されて居場所の無くなったロックバンドが、移動の各地でライブコンサートをやりながら保護を求めているというニュースも聞かれます。

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それにしても、今回の難民問題について考えるたびに、日本という自国民をちゃんと守ってくれる国に生まれた幸運と幸せを実感します。日本の国内で暮らしていれば、飢え死にする可能性はほとんどありません。「生活保護」の制度も一応機能しています。海外の主要な国には在外公館があって、自国の旅行者や在留邦人の面倒を見てくれます。海外でテロ組織に誘拐されても、政府が前面に出て解放のための交渉をしてくれます。

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世界的に見れば、自国民をこんなにケアしてくれる国の方が少ないと思います。安保関連法案には賛否両論があると思います。でも、自国民を脅威や恐怖からいかに守るかについて、政府や国民が真剣に議論している状況が存在する限り、国としての日本の未来は明るいと思います。

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愛すべき祖国を持てるのは幸せです。

 

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