パナマ湾に米軍の空母現る!

4月9日、朝起きていつも通りアパートの窓から見えるパナマ湾(太平洋)を眺めると、何やら変わった形の船がいるので、双眼鏡で見たらなんと空母!(カメラに望遠レンズを付けて撮った写真がこれです。)パナマにも外国の軍艦は来ますが、こんなに近くで見たのは、2年間近い滞在中でも初めて。まるで、東京のお台場の沖合に突然空母が現れた感じでした。ちょうど次の日から南北アメリカ大陸の首脳が一堂に集まる会議が始まるので、米国から出席するオバマ大統領の護衛のためだという説や、パナマ運河を通過するためたまたまそこにいたという説もありましたが、真相は謎のまま。もっとも今回の会議には、べネズエラ、ニカラグア、ボリビアなど最近中南米に現れたアンチ米国を唱える諸国の大統領や歴史的に敵対関係にあるキューバの首脳が勢揃いしたため、米国が大統領の警備に気を使う理由は十分にありましたが、そのために空母まで投入したとすれば、これは驚き!米国はまだまだ規格外の大国です。

 

パナマ市

アパートから見たパナマ市の様子

さて、翌日10日からその会議が始まりました。沖合の空母はどこかに消えましたが、アパートから見える街はご覧の通り、街には車や人通りが少なく、まるで戒厳令が出たような静けさ。この日は、平日ですがパナマ市にある会社や役所、学校はほとんどお休み。街の所々に掲げられた看板だけが外国からの訪問者を歓迎していました。

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外国からの訪問者を歓迎する看板、パナマの民族衣装が鮮やか!

 

会議中の目玉は、何と言っても世界が注目した米国のオバマ大統領とキューバの(ラウル)カストロ国家評議会議長との会談。ちなみに、キューバ革命の闘士として有名な(フィデル)カストロ氏は高齢と健康上の理由によりすでに一線を退き、今回来たカストロ氏は彼の弟です(最も年齢はとっくに80歳を超えています)。

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米国のオバマ大統領とキューバのカストロ議長の歴史的な握手

 

今回の会談については世界中で報道されていますが、私が個人的に感慨深かったのは、両国の首脳が会ったのは1956年以来、実に59年ぶりという事実でした。つまり、両国のトップは私が生まれた直後に顔を合わせて以来、今日まで会うことはありませんでした。59年ぶりの歴史的な出来事に偶然遭遇したこの時期に、ここパナマで私の59年の人生を振り返るブログを始めることにしました。

 

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