キューバで感じる日本の隣国(中国と韓国)の経済力と技術力の向上!

日本では、未だに「技術大国日本!」、「物つくり大国日本!」、「中国や韓国の製品は安かろう悪かろうだ!」と信じている人(特に中高年の年代)が多いと思います。しかしながら、キューバにいると、中国や韓国の経済力や技術力はもはや日本に追いつき、追い越しつつあるなと感じます。

キューバでは、かなり前に中国から輸入された製品や未だに日本のコピーかと思われるものを見かけます。

  

でも、こんな物ばかりではなく、最近では、キューバで走っている観光用のバスはほとんどが中国から輸入された宇通(YUTONG)社製で、乗り心地も決して悪くありません。上海に本社があるこの企業は、電気バスや自動運転バスの研究開発を積極的に推進しているそうで、将来的には世界中でこのバスが見られるようになるかもしれません。

  

キューバでは、まだ1950年代のアメ車がいっぱい走っていますが、最近では最大の貿易国であるアジアの中国から輸入された乗用車をよく見かけます。MG(GMでは無く英国のローバー社の傘下にあった企業)とか、吉利汽車(Geely)社製の車は、何となくかつての日本車のモデルに似ていますが、エンジンの調子も良く、乗り心地もいいです。特に、吉利汽車(Geely)社は、最近ではヨーロッパのボルボ社やダイムラー(ベンツ)社の筆頭株主になっていて、将来的に世界の自動車業界で大きな影響力を持つ可能性があります。

  

そして、最近好調なのがIT関連の製品です、キューバでは、PCのみならず、周辺機器もほとんどが中国製です。

そして何よりも、日本を含めて世界の市場に一番食い込んでいるのが、最近キューバでも販売が開始されたファーウェイ(Huawei)社のスマホです。iPhoneなどと比べて値段が安いですが、性能は見劣りしません。写真の機能ではむしろ勝っていて、写真を趣味にしている私のセニョーラも愛用しています。ファーウェイと言えば、最近日本の支社で新卒の大学生に40万円以上の初任給を払って話題になっていますが、中国の一流企業の給与水準はもはや日本の会社より高くなっているようです。

さて、最近驚くのは、キューバで環境への優しさを売り物にした中国製の電動バイクがたくさん走っていることです。日本の最近のバイク事情はよく分かりませんが、まだそれほど電動バイクは普及していないと思います。キューバに来て、日本を超えつつある「技術大国」中国の躍進を実感します。日本の企業が開発段階でモタモタしているうちに、中国製の電動バイクが世界の市場を占有してしまうかも知れません。

さて、キューバは北朝鮮を承認し、韓国とは正式な国交がありません。でも、経済関係は強いようで、中国製品と並んで韓国製品が凄い勢いで入って来ています。

中国車の後ろに駐車しているのはヒュンダイの高級車「ソナタ(SONATA)」です。かつてのスカイラインに似てカッコいいです。キューバでは、韓国は日本や欧米と並んで高級車を生産・輸出している国として認識されています。

こちらは、低価格と経済性、さらにデザインが好評の起亜(KIA)の車です。中でもこのPICANTOという小型者は、前に住んでいたパナマを始め中南米の各国でよく売れています。

サムスン(SAMSUNG)の進出も盛んです。アイフォンは売っていないので、キューバの高級スマホ市場では中国のファーウェイと韓国のサムスンが競っています。

こちらはサムスンのテレビコーナーです。最近、どうやって儲けているのかキューバ人の金持ちも増えて来ましたので、今後は大型のデジタルテレビの需要も増えそうです。

韓国はキューバに冷蔵庫、洗濯機、エアコンまで持って来ています。もはや、世界の白物市場は韓国と中国に占有されつつあります。

キューバに来て、中国と韓国の技術力と経済力の向上に感心し、日本の時代も終わりつつあるなと感じている今日この頃です。

 

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