キューバに来て、今年の11月7日はロシア革命100周年の日だと知りました!

ハバナ市のミラマール地区で一番目立つ建物と言えば、私のアパートのそばにあるロシア(旧ソ連)大使館です。旧ソ連の崩壊によってキューバに対する影響力は大幅に低下したものの、こんな壮大な建物や今なお街中を走り回るLADAとかMOSCOVICとかいう車を見ると、大国の面影はまだ消えていないと感じます。
さて、11月に入ってから、キューバのテレビ(国営放送しかありません)で1917年のロシア革命に関する番組が盛んに流されています。何故かと思ったら、1917年10月25日(新暦では11月7日)は、ロシアの首都で労働者や兵士による武装蜂起が起き、これが史上初めて社会主義政権が樹立されたロシア革命(十月革命)の始まりとされているようです。今年は、それからちょうど100年の節目を迎えたわけですが、日本や諸外国ではこのニュースはどれほど伝えられているのでしょう。
旧ソ連とともに、社会主義も崩壊したと思っていました。でも、キューバのテレビは、ロシアでは共産党が中心となって、モスクワの中心部で軍事パレードや祝賀デモが行われている様子を伝えています。ロシアでは、今でも革命を肯定的にとらえる人々がいるようです。
さて、キューバは、今でもマルクス・レーニン主義に基づく社会主義革命を推進している国です。ハバナ市の郊外にはレーニン公園(Parque Lenin)という広大な公園があって、市民の憩いの場となっています。
キューバのテレビでは、マルクス主義の大先生が、ロシア革命の歴史的な意義とその後の社会主義国ソ連の驚異的な発展について連日語っています。何故かその後のスターリンの時代とソ連の崩壊について語る番組はありません。
11月7日には、政府がレーニンの社会主義思想の実践を改めて国民に呼びかけています。
ちなみに、ロシアのプーチン大統領は、この日はノーコメントだったようです。ラウル・カストロ大統領始め、政府の要人や共産党の幹部が一堂に揃ってこの日を祝っている国は、世界中でキューバだけのようです。
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「世界青年学生祭典(Festival Mundial de la Juventud y los Estudiantes)」キューバにいると日本では聞かない様なニュースを耳にします。
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